
GoPro Fusionで撮影した映像を編集する方法としてFusion StudioとAdobe Premiereの使い分けについて紹介しています。それぞれの役割を僕なりの使い方でまとめているのでGoPro Fusionで撮影した映像を編集したい方におすすめです!
どうも、GoPro大好きナシタカです。
今回はGoPro Fusionで撮影した映像の編集方法について紹介していきます。
僕が活用しているのがFusion StudioとAdobe Premiereの2つのツール。この2つを使い分けるとGoPro Fusionで撮影した映像を快適に編集していくことができます。
どのように2つのツールを使い分けているのか?僕なりの使い方を紹介するので、ぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです!
Adobe PremiereとFusion Studio
最初に紹介しましたが、僕がいつも動画編集に利用しているツールが2つあります。
1つがGoProからリリースされているFusion Studio、もう1つがAdobe Premiereです。
この2つが僕の動画編集に欠かせないツールとなっているので、それぞれの使い分けについて詳しく紹介していきます。
Fusion Studioで映像素材を作る
まずFusion StudioはGoPro Fusionで撮影した映像を編集するのに絶対に欠かせないソフト。こちらでダウンロードができます。
前後のカメラで撮影した映像を繋ぎ合わせるスティッチングという作業を行い、継ぎ目が滑らかな360度映像を作り出してくれます。
逆にいうとこのFusion Studioで読み込みを行わないと前後のカメラ映像が別々に保存されている状態。そのため360度映像を作成するには必ずFusion Studioに読み込んで処理を行わなければいけません。
僕は360度カメラを初めて使いましたが、これほど綺麗な映像が作れることに感動しました。それくらい継ぎ目が分かりにくい映像となっています。
こうして作成された360度映像からさらに他の編集ソフトで編集するための素材を作り出すのがFusion Studioの役割です。
実際の書き出しの流れについては▼【GoPro Fusion】撮影した映像をFusion Studioで書き出した後の保存方法とその注意点の記事で書き出しの設定などを詳しく紹介していますので合わせて読んでみてください。
Adobe Premiereで素材を集めて編集
Adobe Premiereは上で書いたFusion Studioで作成した映像素材や他のカメラで撮影した素材などを、1つの作品として編集していくソフトになります。
僕はCreative Cloudを契約してAdobeのソフトを使っています。
GoProからFusion Studioと一緒にPremiereのプラグインがリリースされているので、Fusion Studioで作成した360度映像をPremiereでも編集することができるのが最高に便利なポイント。
では実際にそれぞれでの編集作業について見ていきましょう。
Fusion Studioでの編集
まずFusion StudioではGoPro Fusionで撮影した前後のカメラ映像を繋ぎ合わせて360度映像を作成してくれます。
こうして作成した360度映像からさらに 2つの編集をすることができます。それがOvercapture(オーバーキャプチャ)と360度動画の書き出しです。
Overcapture(オーバーキャプチャ)
Overcapture(オーバーキャプチャ)はGoPro Fusionで撮影した映像から好きなアングルの映像を書き出すことができる機能です。
このようにFusion StudioでOvercapture(オーバーキャプチャ)を選択すると映像比率に合わせて書き出し範囲が表示されます。
この範囲のアングルを1080pの映像素材として書き出すことができるのです。またアングルだけでなくホワイトバランスやハイライト、シャドウの調整を行うこともできます。
これを使えば前方を移した映像と自分を移した映像など好きなアングルの映像をそれぞれ1つの映像として書き出すことができるので、マルチカメラで撮影したような演出をすることも可能。
今までは前方を映すカメラと自分を映すカメラの2つがなければ撮影できなかった映像をGoPro Fusion1台で撮影することができるのは最高に便利です。
360度動画
そしてもう一つが最大の目玉である360度映像の書き出し。
こちらは360度映像を平面で表示したような映像になっていますが、これをAdobe Premiereでプラグインを活用して編集行えば360度映像を好きなように編集することができます。
書き出し設定は自由に選ぶことができますが、僕の場合は以下のように設定しています。

- Video Codec:ProRes 422
- Video Resolution:6K(5760×2880)
- D.Warp(Parallax Compensation):On
- Framerate:30
この設定の理由は後からAdobe Premiereで編集をするため。
なるべく高画質で書き出しておくことで後からの編集での自由度が上がるので、僕は必ずこの設定で書き出しています。
ただ書き出しにはかなりの時間がかかるので、とりあえず書き出しをして放置しておくこともしばしば。
動画の長さにもよりますが、一気に10本くらい書き出すと4〜5時間とか平気でかかるので注意してください。
▼Fusion StudioのためのMacの選び方と設定について紹介します!という記事でFusion StudioのためのMacの選び方についてまとめているので合わせて読んでみてください。
Adobe Premiereでの編集
次にAdobe Premiereでの編集作業について見ていきましょう。
Overcapture(オーバーキャプチャ)素材を配置
まずOvercapture(オーバーキャプチャ)で書き出した素材はそのまま利用することができます。
なのでそのまま配置してもらって問題なし。ただ解像度が1080pになるので、他の素材との解像度の違いは注意してください。
360度映像をキーフレームで自在に操る
Adobe Premiere最大の魅力がこちら。作成した360度映像をキーフレームを活用して自由自在に編集することができます。
例えば360度のこのアングルから別のアングルに動かしたり、また他のアングルにしてさらにズームにしてみたり。
言ってしまえばOvercapture(オーバーキャプチャ)の360度バージョンに近いです。
ただ書き出しているわけではないので、後からの編集でアングルをまた変えたりと自由度が高いのでかなり使いやすい。
Adobe Premiereと360度映像はまさに映像の表現が広がる最高の組み合わせなのです。
360度映像はタイムラプスで大活躍
特に僕が便利だと思ったのが、タイムラプス。実際に編集したのがこちらです。
通常タイムラプスは映像にブレが入らないようにカメラを固定して撮影します。そのため映像に動きを付けたい場合は自動回転するアイテムを活用しなければいけません。
しかし今回のAdobe Premiereの360度映像プラグインを活用すれば、撮影したタイムラプス映像に後から動きをつけることができるのです。
また動きをつけるだけでなくアングルや視野角も思いのままに変えられるので、後から自由に編集できる素材として活用することができます。
単調になりがちなタイムラプスがより楽しくなる。しかもそれがGoPro Fusionで撮影して編集するだけで実現するのです。
まとめ:それぞれの役割を理解して快適な動画編集
今回はGoPro Fusionで撮影した映像を編集するための2つのツール、Fusion StudioとAdobe Premiereについて書いていきました。
それぞれに編集での役割が明確にあり使い分けることが大切。僕もいろいろと編集してみた結果として、今回紹介したような使い分けで落ち着いています。
編集用の素材を作り出すFusion Studioとそれをまとめて1つの作品に仕上げるAdobe Premiere。
2つの編集ツールを活用することで動画編集がより快適に、より楽しくなる。まさに最高の組み合わせです。
ぜひ皆さんもGoPro Fusionで撮影した映像の編集を楽しんでくださいね!