どうも、Mac大好きナシタカです。
ある日突然Macが動かなくなったら…。こんな恐ろしいことを想像したことはありますか?
ついに恐れていた自体に遭遇してしまったのです…。
日頃のバックアップに対する甘えがかなりの痛手となってしまったので、同じような被害者が増えないように皆様への注意と対処法の参考になればとの思いからまとめていきます。
この記事で紹介する方法がおすすめな方は、以下の悩みがある場合です!
- Macの画面はつくけど、Appleマークとクルクルが表示されたまま進まない方
- バックアップを取っていないために、どうしていいか分からない方
- どうしてもMac内のデータを取り出したい方
- ハードウェアテストで、異常の無かった方
突然Macが起動しなくなった
ある日Macを使っていつも通りにブラウジングしていると、急に読み込みが遅くなりました。
しかしMac自体の動作はキビキビしているので、「時間もあるし、再起動でもしてみるか」と軽い気持ちで行いました。
すると画面はつきますが、Appleマーク+クルクルが回った状態から一向に進まず…。3時間はそのままで粘りましたが、全く起動しません。
その後も電源を一旦消して、時間を置いてから再度入れても何も変わりません。こんな事態は初めてだったので、とにかくめちゃくちゃ焦りました。
なぜ焦ったかと言えば、バックアップを取っていなかったからです!
Time Machineをつかって外部にバックアップをしていなかったので、大切なデータは全てMacの中。会社にとっても重要なファイルが入っているので、どうにか救出しなければいけません…。
そのためにもまずは、故障の原因を探るのと同時に対処をしていきます!
Macにトラブルが起きたときの対処法
Mac復旧のために僕が試したのが、こちらの方法です。
それぞれを詳しく見ていきましょう!
Macのトラブルシューティング方法を試す
まずは以下を試してみました。
- PRAMリセット
調べてみると、PRAMとは(Parameter Random-Access Memory)の略で、コンピュータのメモリの一種とのこと。バックアップバッテリを使ってMacの終了時でも記憶内容が消去されないので、ユーザの設定した日付,時間,モニタ解像度などの設定を保持するものだそう。
これを行うと直ることがあるとのことですが、私の場合は変化なしです。
- SMCリセット
SMCとはシステム管理コントローラーのことで、これは別の対処方法を試しても直らない場合に行う最終手段的のようですが私は早い段階で試してしまいました。
こちらも変化なしです。
- セーフブート
セーフブートはMacに知らず知らずに溜まっていくシステムキャッシュなどを削除する方法で定期的に行った方がいいものです。私はそういったメンテナンスを行っていませんでしたので反省しなくてはいけません。
こちらも画面に変化は出ますが、特に直る様子はありません。
- Recovery HDからの起動
「Recovery HD」として本体のディスク領域の一部として内蔵している場所から起動する方法です。
ここから起動をすることができたので、ディスクユーティリティからディスクの検証、修復を行うことができました。
その後に普段通りに起動をしましたが、変化はありませんでした。
- シングルユーザーモードで起動
シングルユーザーモードとはシステムのメンテナンスを簡単にできるようにするもので、トラブルシューティングで使用するものとのことでした。
こちらを試してコマンドを実行しても変化なしでした。
- ハードウェアテスト
ハードウェアテストとはMac自体に問題があるかどうかを診断することができる方法です。
これを実行すると問題無しだったので、ここでやっとハードウェアではなくソフトウェアに問題があるのかなと予想できました。
つまり、トラブルの原因はMac本体ではなくOSなどのソフトにある、ということです。
上記対処の詳しいやり方は数多くのブログで紹介されていますので、今回は省略しています。
私はこちらのサイトを参考にさせて頂きました。
私の場合は、ハードウェアは無事でソフトウェアに問題があるパターン。しかも上記手段での修復が不可能でしたので、最後の手段であるクリーンインストールを行うことに決めました。
OSのクリーンインストール
クリーンインストールとは、データを全て消去した上でOSをインストールする方法です。
不要なゴミファイルなどを全て削除し真っさらな状態でインストールできるので、新しいOSをインストールする際に行うと新OSが最高のパフォーマンスを発揮できる!という方法なのです!!
しかし、当たり前ながらデータは全て削除されます。なのでこの方法はバックアップを取っていない自分には不可能…。
そこで、外付けのハードディスクを利用することにしました。
Macで外付けHDDを利用したクリーンインストールの手順
外付けHDDにクリーンインストールをする手順は以下になります。
Recovery HDからの起動
まずは先ほどのトラブルシューティングの時と同じようにRecovery HDからの起動を行います。
ディスクユーティリティから外付けHDDのフォーマット
外付けHDDをMacで使える形式にフォーマットする必要があります。
詳しくは以下のサイトが分かりやすいです。

外付けHDDにOS Xをインストール
ディスクユーティリティを終了し、最初の画面のOS Xの再インストールを選択。
後は画面に従ってインストールを実行していきます。途中AppleIDの入力が必要になるので、用意しておきましょう。
無事に進んで行くと、他のMacからデータを移行するか聞かれます。
私の場合は内蔵のHDDのデータ移行を選択すると、また同じ症状に戻ってしまいました。ここからもトラブルの原因はMac内のデータに問題があることがわかります。
私の場合は古いMacからのデータの移行を全くせずにインストールをすることにしました。
これで外付けHDDへのクリーンインストールは完了です。作業時間は大体1時間くらいだったと思います。
私の場合はUSB経由での移行作業でしたので、Thunderbolt経由であればさらに時間短縮になるかと思います。
これでMacを外付けHDDから起動する事ができるようになります。
インストール後は内蔵HDDにアクセス可能
外付けHDDから起動できれば内蔵のHDDにもアクセス出来るので、データの取り出しができるようになります。
Finderアプリを開いてサイドバーを確認すると、内蔵HDDの表記が出ているはずです。
もしここで内蔵のHDDが認識されない場合は、外付けHDDからの起動を何度か試してみてください。
手作業でファイル移行
ここからは手作業で地道に重要ファイルを移行して行きます。
私の場合は内蔵HDDを開き、中のデータをファイルをドラッグ&ドロップで外付けHDDに取り出していきました。
これで重要ファイルからアプリまで必要最低限のものだけを外付けHDDに移行し、いよいよ最後の作業に入ります。
内蔵HDDのフォーマット&OSの再インストール
外付けHDD起動のままでは常に接続していなければならないため、持ち運びに不便です。
最後に内蔵HDDを綺麗にし、再び内蔵HDDからの起動が可能かを試しました。
手順は外付けHDDの場合と全く同じで、作業対象が内蔵HDDになるだけ。
後はOSの再インストール時に外付けHDDのデータを、内蔵HDDへ移行するだけでデータの移行も完了です。
これでMacが再び内蔵HDDから起動できるようになりました。
最後にバックアップを取っておく
外付けHDDはこれで用済みにはなりません。
そのままTime Machineとして使用することで、バックアップを定期的に取る下地が出来上がります。
そもそも今回はバックアップを取っていなかった事が最大の問題です。同じ間違いしないようにバックアップをしっかりと取っておきましょう!
これで再び同様のトラブルが起きても、Time Machineから復旧することが出来るので安心です!
Macのトラブル解決まとめ
- ハードウェアとソフトウェアのどちらが原因なのかを調べる
- クリーンインストールは最後の手段
- バックアップを常に取るように心がける!
正直Macの本格的なトラブルは今回が初めてだったので、どうしていいか分かりませんでした。
ネットで色々な情報を検索し、色々と試しましたが効果なし。しかし次第に諦めの気持ちが増すに連れ、冷静さも同時に戻ったことが今回の対応策に繋がったのではと感じます。
そのおかげでソフトウェアの問題だと気付けてクリーンインストールを行ったのが良かったので、急なトラブルにもまずは焦らずに冷静に問題を見極めることが大切だなと実感しました。
皆様のMacのトラブルにお役に立てば嬉しい限りです!
