どうも、国家資格を持った整体師ナシタカ(@ehicalog)です。
普段自然と行う『呼吸』。特に意識することなく行っていますが、この呼吸には実は効果的な方法があるのです。
それが『鼻から吸って口から吐く』呼吸法です。
この呼吸は身体の構造から考えてもとても理に適った方法で、身体にとっても良い効果がたくさん。
この記事では効果的な呼吸である、『鼻から吸って口から吐く』理由やメリットを詳しく紹介します。
ぜひ効果的な呼吸について知ってもらって、日々の健康管理に役立ててください!
呼吸とは?
呼吸の定義としては、『生体が生命を維持するために必要な酸素を生体内あるいは組織内に取り入れ、代謝の結果生じた二酸化炭素を組織外あるいは生体外に排出する機能』です。
簡単に言えば空気中の酸素を取り入れて、体内の二酸化炭素を外に出すことが『呼吸』です。
人間の呼吸数は、1分間に約15〜16回が平均と言われています。
仮に1分間の呼吸数を16回とすると16回×60分=1時間に960回、1日にすると960回×24時間=23,040回も呼吸をしていることになります。
こう考えるとものすごい数の呼吸を、毎日意識すること無く行っているわけです。
なのでこの呼吸がちょっと変わったら、身体も変わりそうな感じがしませんか?
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正しい呼吸は『鼻から吸って口から吐く』
正しい呼吸の方法は、『鼻から息を吸って口から息を吐くこと』です。
なぜこの方法が正しいかというと、解剖学から見た「鼻」と「口」では、それぞれにきちんとした役割があるため。
鼻と口のそれぞれがどのような構造でどういった機能があるかを理解することが、効果的な呼吸を行う上でとても大切になります。
そこで大切なのが、鼻と口の役割とその違いをしっかりと理解しておくことです。
鼻の構造と役割
鼻は解剖学で考えると、「呼吸器官」に分類されます。
鼻腔(鼻の穴からの内部空間)には、鼻毛や線毛があります。
鼻毛や線毛は吸い込んだ空気に含まれる微細なチリやゴミをキャッチする、フィルターの役割を果たします。
つまり吸い込んだ空気を綺麗にしてくれているわけです。
この鼻毛というフィルターがあるからこそ、空気中に含まれるゴミが体内に入り込むのを防いでくれるわけです。
そして粘液(鼻水)を出すことで、鼻毛や線毛がキャッチしたゴミを、鼻水と一緒に体外に排出してくれるわけです。
このようにちゃんとゴミを体の外にだす仕組みがしっかりと備わっているのが、鼻の大きな特徴になります。
口の役割と構造
続いて口を解剖学で考えると、「消化器官」に分類されます。
口腔(口の中)には鼻毛のようなフィルター機能はありません。
そのため口から空気を吸い込むと、ゴミや細菌なども一緒に体内に入り込んでしまいます。
つまり口は食べるためのものであって、呼吸をするためのものではありません。
代わりに口は鼻に比べると通り道は広くて空気を吐くのが簡単になるので、息を吐くときにはとても役立っているのです。
以上が、鼻と口それぞれの役割と構造の違いになります。
鼻は高機能フィルター付き加湿エアコン
次は機能に着目してみましょう。
鼻には口にはない特徴があり、空気を吸い込むことに特化した作りになっているのは先ほど説明したとおり。
より細かく見ていくと、鼻の特化した作りとして加温・加湿・濾過の3つの機能があります。
加温
加温とはその名の通り、空気を温めること。
冷たい空気は器官や内臓が冷える原因になり、身体にとっては良くありません。
特に最初に空気が取り込まれる肺は乾燥に弱いため、冷たい空気は避けるべき。
そこで空気が鼻から入って鼻腔を通る際に、空気を温めることで肺への負担を減らしているのです
この機能は特に、冬場の冷えた空気を取り込む際の大切な機能になります。
加湿
加湿は空気を湿らせてあげること。
乾いた空気が入ってしまうと組織を乾燥させる原因になり、身体の60%が水分である人間にとって確実にカラダへのダメージになります。
そのため鼻から空気を取り込む際に加湿する事で、乾燥に弱い肺の負担を減らしてくれるのです。
よく冬場になると風邪でもないのに咳が出ることがありますよね?
それは、乾燥した空気が喉を刺激することによって起こるのです。
また咳が出る人はお風呂に入ると治まりませんか?
これはお風呂の湿度の高さのおかげで、湿った空気を取り入れ続けられるためなんです。
それだけ湿った空気は体にとって大切というわけですね。
濾過
濾過には上に書いたように、鼻毛が多いに役立ちます。
空気には微細なホコリやチリだけでなく、細菌やウイルスも含まれています。
鼻毛はホコリや細菌をキャッチして綺麗な空気を取り込めるようにする、『フィルターの役割』を果たしてくれるのです。
実際には全てを取り除くことは不可能ですが、肺に入ったホコリやチリは『マクロファージ』というお掃除細胞が時間をかけて処理してくれるので、身体にとって問題はありません。
ただ身体に入ってから処理をするよりも、入るのを出来るだけ防ぐほうが、効率的に身体を守ることに繋がります。
鼻で吸い込むだけでこのフィルター機能を活用できるわけですから、ぜひ鼻から吸い込むことを意識しましょう。
以上の3つの機能から鼻がどんなものかを説明すると、「高機能フィルター付き加湿エアコン」と言うことができます。
身体を守るための機能がしっかりと備わった、まさに身体の防御システムなのです。
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鼻から吸って口から吐く呼吸のメリット
鼻から吸って口から吐く呼吸のメリットをまとめると、『免疫力のアップ』になります。
体内に細菌やウイルスを取り入れるリスクが減り、結果として体調を崩しにくくなるのです。
このように身体にとって嬉しい効果しかないので、ぜひ意識して欲しい呼吸方法なのです。
鼻から吸って鼻から吐くのもおすすめ
今まで鼻から吸って口から吐く方法を紹介してきましたが、『鼻から吸って鼻から吐く』方法もおすすめ。
その理由がこちらの2つです。
鼻呼吸は寝ているときの理想の呼吸
寝ているときは鼻から吸って口から吐く呼吸は行えないため、口呼吸で寝ている場合があります。
しかしこの口呼吸は体に良くありません。理由は上でも紹介したように、『口は呼吸器ではないから』。
そのため口呼吸で寝てしまうと、体の中にホコリや細菌がダイレクトに入り、体調を崩す原因になりやすいのです。
鼻呼吸のために『口を抑える』
寝ているときに口呼吸になってしまっていないか心配という方におすすめなのが、口を抑えてしまうことです。
例えば口にテープを貼って開かないようにしてしまえば、強制的に鼻呼吸になるというわけ。
抑えるテープは何でも良いのですが、皮膚がかぶれやすい方は医療用のテープを使うのがおすすめです。
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鼻から吸って口から吐くためのアイテム
「鼻から吸って口から吐くのが大事なのはわかったけど、なかなかできないよ」とお思いのあなたに、おすすめのアイテムがあります。
それがこちらの『レブナ』という、鼻から吸って口から吐く呼吸専用のマスクです。
レブナはトレーニングマスクといって鼻は吸うだけ、口は吐くだけしか空気が通らない構造になっています。
なのでこれを装着したら、強制的に鼻から吸って口から吐く呼吸しかできなくなるという優れもの。
格闘技系の方がよく使っており、トレーニングでのランニングやダッシュ中にこれを装着しています。
それぐらいスポーツにおいても、効果的な呼吸が大事なのがわかりますね。
どうしても理想の呼吸ができない!という人は、ぜひこのレブナを使ってみてください。
効果的な呼吸まとめ
- 鼻は呼吸器官で口は消化器官
- 鼻は高機能フィルター付き加湿エアコン
- 鼻から吸うと免疫力アップに繋がる
ここまで鼻から吸って口から吐く呼吸が、なぜ大切なのかを詳しくまとめてきました。
呼吸を意識して鼻から空気を吸うだけで、肺をはじめとした身体への負担を減らすことに繋がる。
1日に2万回も行う呼吸を意識できたら、効果もかなり出ると思いませんか?
実際に僕は鼻から吸って口から吐くことで、風邪をひきにくくなったり、変に咳が出ることも少なくなりました。
ぜひあなたも鼻から空気を吸って、身体のセルフメンテナンスに取り組んでみてはいかがでしょうか?