
GoProで撮影した長時間の動画が4GBに分割されてしまう理由について紹介しています。またHERO8 Blackではこのファイル制限の容量を変更できるので、その方法とメリットやデメリットについてもまとめています。
どうも、GoPro大好きナシタカです。
GoProで長めの動画を撮影し、いざパソコンに転送しようと思ったときに、「あれっ?ファイル数めっちゃ多い!」と思うことがありませんか?
実はGoProは長い動画を撮影すると、4GBを制限にファイルが分割されてしまうんですよ。
結果として12GBの動画なら、4GBの動画ファイル3つに分割されて保存されるというわけ。
- なんで4GBで分割されるの?
- 設定って変えられるの?
この記事を読めばこういった疑問が解決するので、ぜひ読み進めてくださいね。
GoProの動画ファイルが4GBに分割される理由
まずGoProで長時間の動画が4GBに分割されるのは、GoPro自体の仕様なので不具合や故障ではありません。
ファイルが分割される理由としては、書き込みでの不具合があったときに被害を最低限に抑えるため。
例えば長時間撮影して8GB分の動画ファイルを書き込むとき、最後のほうでエラーが発生するとその影響ですべての動画ファイルが消えてしまう可能性があります。
4GBのファイルで分割しておけば前半と後半の2つが作られるので、エラーが起きた最後のファイルが消えてしまったとしても、前半のファイルは無事に残ります。
こうした理由があるため、4GBのファイル制限は変更できずに常に分割されて動画が保存されます。
そしてこの設定は、GoPro HERO7 Blackから前のモデルでは変更ができません。
動画を安全に保存できるようにする、安全面を重視した仕様というわけですね。
HERO8 Blackで分割ファイルの容量を12GBに増やす方法
安全面の理由からファイル制限があるわけですが、人によってはできるだけ1つのファイルにまとめたいときもありますよね。
そんな今まで変更できなかった4GBのファイル制限ですが、HERO8 Blackだけ変更できるようになりました。
HERO8 Blackでファイル制限を変更するには、GoPro Labsという機能を利用します。
これはQR Codeを利用してGoProをコントロールできる機能で、専用のファームウェアを本体にインストールすれば使うことができます。
するとHERO8 BlackのカメラでQR Codeを読み取れるようになるので、こちらのQR Codeを読み取るだけでOK。
これを読み込むと、GoProのファイル制限が12GBまで増やせるので、ファイル数を少なくしてより長い動画で保存することができます。
元の4GBに戻したいときは、こちらのQRコードを読み込むだけです。
GoProの分割ファイルの容量を増やすメリットとデメリット
メリットとデメリットをまとめたのがこちらです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
動画をまとめられる&ファイル数を少なくできる
ファイル容量を12GBに増やすと、今まで分割されていた動画がまとめられ長時間の動画ファイルを保存できます。
GoProだけで動画をまとめられれば、あとで編集ソフトなどで動画を結合する手間が省けるので、編集作業も省けて時短になりますね。
またファイル自体の数が減ることにもなるので、管理がしやすくなるのもポイント。
動画が記録されたSDカードの中身がスッキリするので、どの動画がどのシーンのものかわかりやすくなるのはうれしいです。
エラーでのデータ消失のリスク
ファイル容量が4GB→12GBと増えるので、当然最初に説明したファイル消失のリスクが上がります。
ファイル保存の過程でエラーが発生した場合、12GBの動画がまるごと保存されない可能性があるので、ここは覚悟しておかないといけません。
プレビューできない問題が発生する可能性
12GBに増えたファイルは、GoPro本体でのプレビューができなくなります。
本体からパソコンに取り出せば問題なくプレビューできるので、GoPro本体でのプレビューをよくする方は要注意。
USBでの転送ができない
USBでのファイル転送では、4GB以上のファイルは転送できなくなります。
そのためSDカードを取り出し、カードから直接転送する方法でないといけなくなるので、注意しましょう。
GoProをUSBで接続しての転送が使えないと、SDカードを取り出す手間が増えてめんどうです。
クイックキャプチャーでは使えない
GoPro Labsは、本体を起動してからシステムがオンになる仕様になっています。
なのでクイックキャプチャーを使うと、システムがオンになる前に撮影がスタートするので、12GBでの撮影機能がオンにならないのです。
12GBの容量で撮影したいときは、必ずGoProの電源をオンにし、GoPro Labsのシステムがオンになったのを確認しましょう。
GoProで撮影した動画が分割される理由と対処方法まとめ
GoProでは長時間の動画ファイルが4GBに分割されてしまいますが、これは不具合ではなく本体での仕様。
安全に動画を保存するための仕組みなので、容量を変更することはできませんが、HERO8 Blackならこの容量を12GBに変更できます。
ただファイル容量の変更もメリットとデメリットがそれぞれあるので、自分の使い方に合わせてカスタマイズしましょう。