
この記事ではGoProで一眼レフのようなボケ感のある映像の撮影についてまとめています。マウントを組み合わせることでGoProが苦手なマクロ撮影をしつつ背景をボケさせることができたので、GoProでマクロ撮影をしたい人に役立つ内容です!
どうも、GoPro大好きナシタカです。
HERO6 BLACKを購入してからはまた毎日の撮影が楽しくてめちゃくちゃ撮りまくってますが、ふとした時に感じることがあります。
パンフォーカスであるGoProは全ての画角でしっかりとピントがあった写真が撮れるのが魅力ですが、その代わりに近距離での撮影が苦手なんですよね。
一眼レフのノリで近距離で撮影しているとタッチディスプレイが小さくて気がつきにくいですが、後からみると映像がボケていることもしばしば。
どうにかしてGoProでマクロ撮影がしたい。さらに言えば一眼レフのようなボケがある映像が撮りたい。そんな僕の不満を解消してくれるアイテムに、やっと出会うことができました。
この記事を読めばあなたもGoProでボケ感のあるマクロ映像を撮影できるようになりますよ!
GoProでマクロ撮影とボケのある写真を撮影したい
まず今回の目的としては「GoProで一眼レフのようなボケのある映像とマクロ撮影がしたい」というもの。
つまり近距離の撮影を行いつつ背景をぼかした映像が撮りたかったんですよ。これはGoProでは撮影できない映像なのでどうにか取れないかと色々と試行錯誤していました。
そのためボケのある映像が欲しいときは一眼カメラで撮影を行い、▼GoProと一眼カメラの使い分けの記事でも紹介しています。
それにはGoPro自体に理由があり、パンフォーカスといってある距離から遠い背景まで全てピントが合うような映像になるのです。
つまり一眼レフのようなボケのある映像が撮れないということ。
より詳しく説明すると、背景をボケさせることができません。逆に手前をボケさせる映像なら撮れますけどね。
これによってGoProはどんなに動きのある映像でもピントがボケることがなく明瞭な映像が撮れるようになっています。
しかしそのメリットの裏側で、GoProが苦手とするのがマクロのような近距離の撮影なのです。
HERO5 BLACKでは焦点距離が35mm換算で15mmとなっていてHERO6もそれと同じと考えられますが、そうすると最小の撮影距離としては30センチぐらいと考えられます。
実際にカフェなどで出てきたメニューを撮影しようとすると焦点が合わずに撮影できないこともしばしば…。かといってあんまり引きすぎてもメニューが目立たないし、微妙な距離でしかピントが合わせられないもどかしさ。
さらに子どもをアップで撮影しようとするとピントが合わずにボケてしまっていて、その場は気付かずに後で映像を確認したらボケていたということもあります。
こうした経験をしていてどうにかGoProで一眼レフのようなボケのある映像は撮れないのか?と考えるようになっていたのですが、今回あるマウントを見つけたことで考えていたことが実現する可能性が出てきたのです。
それがMENGSアルミ合金フレームとフィルターセットでした。
MENGSアルミ合金フレーム
僕が購入したのが「MENGSのアルミ合金フレーム」。MENGSアルミ合金フレームのレビュー記事でもまとめています。

記事にもあるようにこのアルミ合金フレームの特徴が52mmのフィルターを使えること。つまり52mmのフィルターのアイテムを駆使することでGoProでの撮影の幅が広がるのではと?と考えたのです。
この52mmのフィルターを活用することが今回の記事の最大のポイントになりました。
フィルターセット
そこで探したのがGoProでマクロ撮影をするためのアイテム、クローズアップレンズでした。
クローズアップレンズとは一眼レフでもレンズにフィルターとして装着することでマクロでの撮影が簡単にできるアイテムです。
まさに僕が探し求めていたもの。52mmであればアルミ合金フレームに装着して使うことができますからね。
早速Amazonで検索するといいアイテムを見つけたので早速ポチりました。購入したのがこちらのフィルターセット。
クローズアップレンズだけでなくNDフィルターやCPLフィルターなどもついているかなりお得なセットとなっています。初めてフィルターを使う僕にとっては使用感をテストするためにも非常に手頃な商品でした。
これで撮影の準備は万端。あとは実際に使ってみるだけです。
GoProにマウントを装着
実際に購入したアルミ合金フレームとフィルターをセットしてみたところ、見た目はこんな感じになりました。

アルミ合金フレームで見た目がかなりゴツく重くなりましたが、色合いは統一されていて一体感があります。
そしてフィルターにはクローズアップレンズのNo.10を装着。その特性からレンズ中央が盛り上がっているため、かなり近距離でのマクロ撮影が行えるようになっています。
クローズアップレンズはNoが高ければ高いほどより短い距離での撮影が行えますが、今回は購入したフィルターセットの中でも最強のNo.10を利用。
ちなみにレンズの盛り上がりがあるのでレンズキャップをつけることができません。そのためレンズが傷つかないように僕はマイクロファイバークロスでレンズ部分を覆うように持ち歩いていました。
実際に撮影してみる
今回の撮影装備をもう一度紹介するとこんな感じ。
- MENGSアルミ合金フレーム
- MCクローズアップレンズ No.10
以上のセッティングで撮影を行いました。その時の動画がこちらです。
まずレンズの特性として近距離でピントが合う分、遠景はピントが合わずにボヤケたようになっています。
これによって近距離の明瞭な映像と背景のボケが相まって一眼レフで撮影したようなボケのある映像となりました。
ただ動きをつけるとクローズアップレンズ特有の周囲の歪みが出てくる場面があり、完全に一眼レフと同じような映像を撮ることはできませんでしたね。
静止画でも画面の端の方に行くと、クローズアップレンズ特有の歪みで引き伸ばされているような感じになっています。
しかし普通のGoProでは撮影することのできない近距離での撮影はかなりキレイに撮影ができています。
まずこちらが葉についたしずくを撮影したところ。かなり寄れているのが分かりますよね。

そしてこちらが背景を入れて撮影したところ。背景がボケているのが分かります。

こちらは公園にあったベンチの手すり。水滴を写しつつ背景を入れてみました。

こちらが花の写真。普通だったらボケているところがしっかりとピントが合っています。

こちらも花を撮影しつつ背景を入れてみました。こちらもボケ感があります。

このように撮り方さえ慣れれば十分動画素材として使えるクオリティのものが撮影できそうです。特にボケ感がそこまで強くないので、ある程度背景を残しつつ撮影したい場合には良い感じの映像を撮影できますね。
光の撮影は苦手

程よいボケ感のある写真が撮れましたが、上手く撮影できないものもあります。それが光の撮影です。まずはこちらの写真を見てください。
ライトの周りに不思議な光の広がりがあるのが分かりますよね?これはクローズアップレンズの厚みによって光が反射しているところなのです。このように光源に対しては予期しない光の反射を生むので撮影が難しくなります。
一方こちらはクローズアップレンズを外してノーマルで撮影したもの。暗かったので若干ぶれているのはすいません。

このように普通に撮影すると先程の写真のような光の広がりはありませんよね?クローズアップレンズを使うとこのような問題が起こるので、光源の光には注意が必要になります。
ピントはGoProを動かして合わせる
もう一つの特徴がピントの合わせ方。ピント調節ができないのでGoPro本体自体の距離を動かして撮影することでちょうど良いピント合わせが可能になります。
つまり一眼レフのようなピント調節がそもそもできないので撮影できる距離が固定されているということです。その代わりに固定されているだけあってそのままの動かしながら撮影してもしっかりとした写真が撮影できます。
実際に試してみたのがこちら。
これは子どもが遊んでいたシャボン玉を追いかけて撮影した写真です。ピントを合わせる作業はなくカメラに近づけてただ撮影しただけですが、GoPro自体を動かしながらでもしっかりと撮影できているのがわかりますよね。
このように激しい動きの中でも距離感さえ掴んでおけばほぼピントがずれることがないので使い勝手はとても良いです。
GoProでマクロ撮影とボケのある映像が撮影|まとめ
- アルミ合金フレームとフィルターを活用
- ピントはGoProを動かして合わせる
- 光の撮影は苦手
今まではGoProの苦手な部分を補うような形で一眼レフでの撮影を行い、両者を上手く活用することを目的にして撮影をしてきました。
しかし今回のGoProでクローズアップレンズを使うことで多少ボケ感のある映像を撮影することができるようになり、全ての撮影をGoProのみで行える可能性が出てきたのです。
これで旅行でもGoProと一眼レフの2つを持ち歩く必要はなく、レンズ交換の手間さえかければGoProで様々な映像素材を撮影することができるようになったのです。
特にGoProでの撮影であれば広角を活かしたいので背景ももちろん欲しい。なので僕の場合はガッツリとしたボケ感のある映像は要りません。
むしろちょっとしたボケ感が欲しいのであれば今回のクローズアップレンズを使った方が簡単に撮影できます。
そのため僕は一眼レフを持ち歩く必要が無くなくなったので、より旅行が楽しめるようになります。
特にGoProだけを持ち歩けばいいという安心感があるので、かなり気軽に撮影ができますよ。
GoProを活用するだけで良いので旅行を楽しみつつも、後の動画編集が楽しくなるような撮影を行うことができるのですからまさに最高。
全ての撮影をGoProだけで行い、GoProの素材だけでクオリティの高い映像を作成する。
僕が思い描いた理想の状態が少しずつ実現できるようになってきています。GoProでの撮影の幅がかなり広がってめちゃくちゃ楽しくなってきたのが何よりの証拠。
ただがっつりとしたボケ感のある映像が欲しい時はもちろんあります。なのでそうした時は一眼レフを使った方が間違いなく最高の素材を撮影できるので、使い分けが大事なのは変わりません。
ただ今後はNDフィルターも活用してさらにGoProでの撮影の幅を広げて、自分が楽しんで動画編集を行えるようにしたいと思います!
ぜひ皆さんも今回の記事を参考にしてGoProでのマクロ撮影を楽しんでください!

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