GoProにはいくつかのタイムラプス機能がありますが、この記事では「タイムラプス写真」について紹介します。
タイムラプス写真は、一定間隔で静止画を連続撮影する機能。あとから写真をつなげて動画にすることで、雲の流れや夕暮れの変化を印象的な映像にできます。
GoProならタイムラプス動画をそのまま撮影することもできますが、タイムラプス写真を使うとRAW撮影や後からの色調整ができるので、より自分好みの映像に仕上げやすいです。
この記事では、GoProのタイムラプス写真の設定、撮影時の注意点、撮影した写真をQuikやLightroom・Photoshopで動画化する流れまで、実際に編集した体験をもとにまとめます。
タイムラプス写真とは?タイムラプス動画との違い
タイムラプス写真とは、一定間隔で写真を連続撮影する機能。
撮影した時点では動画ではなく、複数の写真データとして保存されます。そのため、あとから編集ソフトで写真をつなげて動画にする必要があります。
一方で、タイムラプス動画はGoPro側で最初から動画として保存してくれる機能。
手軽さで選ぶならタイムラプス動画の方がラクですが、後から色を調整したりRAWで仕上げたりしたいなら、タイムラプス写真の方が自由度があります。
| 項目 | タイムラプス動画 | タイムラプス写真 |
|---|---|---|
| 保存形式 | 動画として保存 | 写真として連続保存 |
| 手軽さ | 撮影後すぐ見やすい | 動画化の作業が必要 |
| 編集の自由度 | あとからの調整は限定的 | RAW撮影や色調整がしやすい |
| 向いている人 | 簡単にタイムラプスを撮りたい人 | 仕上がりにこだわりたい人 |
タイムラプス写真は、撮影後に編集する手間はありますが、RAWを使って映像を作り込みたい人にはかなりおもしろい機能です。
GoProのタイムラプスモードは3種類ある
GoProのタイムラプスモードは、大きく分けると3種類あります。
- タイムラプスビデオ
- タイムラプス写真
- ナイトラプス写真
この記事では、2番目のタイムラプス写真を中心に紹介します。
タイムラプスビデオについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

夜景や星空などを撮影するナイトラプスについては、こちらの記事で紹介しています。

タイムラプス写真の設定
GoProでタイムラプス写真を撮影するときに確認したい設定は、以下の4つです。
- 撮影間隔
- FOV・視野角
- Protune
- RAW
撮影間隔の設定
撮影間隔は、タイムラプス写真のスピード感を決める重要な設定です。
撮影間隔が短いほど、写真同士のつながりがなめらかになります。逆に撮影間隔が長いほど、時間の流れが速く見える映像になります。
GoProでは、0.5秒、1秒、2秒、5秒、10秒、30秒、60秒などから撮影間隔を選べます。
例えば30fpsで5秒の動画を作る場合、5秒間隔なら撮影時間は約12分30秒。10秒間隔にすると、同じ5秒の動画を作るのに約25分の撮影が必要になります。
RAWを使う場合は、撮影間隔を5秒以上に設定する必要があります。
| 撮影間隔 | 向いているシーン |
|---|---|
| 0.5秒〜2秒 | スポーツ、自転車、動きのあるシーン |
| 2秒 | 人通りの多い街角 |
| 5秒〜10秒 | 雲や屋外風景の長時間撮影 |
| 10秒〜60秒 | 工事や制作過程など、長時間かけて変化するシーン |
FOV・視野角の設定
タイムラプス写真では、FOV・視野角を設定できます。
広角でダイナミックに撮るか、リニアで歪みを抑えて撮るかは、撮影したい雰囲気に合わせて選びます。
ただし、RAWをオンにすると魚眼無効やタッチズームが使えず、広角での撮影になります。
Protuneの設定
Protuneを使うと、タイムラプス写真の撮影設定を細かく調整できます。
- EV修正
- ISO最小
- ISO最大
- WB・ホワイトバランス
- シャープ
- カラー
撮影時点で明るさや色味をある程度整えたい場合は、Protuneを調整しておくと仕上がりを作りやすいです。
Protuneについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

RAWの設定
タイムラプス写真を使う大きなメリットが、RAWで撮影できること。
RAWをオンにすると、あとからLightroomなどで色や明るさを調整しやすくなります。
普通のタイムラプス動画よりも編集の手間は増えますが、仕上がりにこだわりたいならRAW撮影はかなり楽しい。
タイムラプス写真でRAWを使う場合は、撮影間隔を5秒以上に設定する必要があります。
タイムラプス写真を実際に撮影して感じた注意点
今回は、川沿いで夕暮れの空の移り変わりを撮影してみました。
手すりにフレームを外した状態でGoPro HERO6を置いた、かなり簡単な状態での撮影です。
この撮影で一番気になったのは、振動による映像の揺れでした。
近くを歩くと、その振動でGoProがわずかに揺れてしまい、完成したタイムラプス映像にも揺れが残っています。
タイムラプス写真は簡単に撮影できますが、長時間撮影になるほどカメラの固定が重要に。
タイムラプス写真のクオリティを上げたいなら、手すりや地面にそのまま置くより、三脚やマウントを使ってしっかり固定するのがおすすめです。
撮影したタイムラプス写真を動画にする方法
GoProで撮影したタイムラプス写真は、そのままでは動画として再生できません。
写真データが連続で保存されるだけなので、あとから編集ソフトで動画に変換する必要があります。
結論からいうと、通常のタイムラプス写真ならパソコン版Quik、RAWで撮影したタイムラプス写真ならLightroomとPhotoshopを使う方法が扱いやすいです。
特にRAWで撮影した場合は、色味を自分好みに調整してから動画化できるので、タイムラプス映像の仕上がりをかなり変えられます。
iPhoneやスマホのGoProアプリだけでは動画化しにくい
GoProで撮影したタイムラプス写真は、iPhoneやスマホのGoProアプリだけでは動画化しにくいです。
スマホに読み込んでも、動画ではなく写真のまとまりとして認識されるため、タイムラプス動画として書き出す用途には向いていません。
スマホだけで完結したい人にとっては少し使いにくいですが、パソコンを使えば動画化できます。
タイムラプス写真を動画にしたい場合は、基本的にパソコンで編集する前提で考えた方がスムーズです。
タイムラプス写真を動画にする方法は3つ
タイムラプス写真を動画にする方法は、大きく分けると以下の3つです。
| 方法 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| パソコン版Quik | 通常のタイムラプス写真を簡単に動画化したい人 | GoPro純正ソフトで手軽に変換できる |
| GoPro Studio | 古い環境で使っている人 | 個人的には使いにくく、積極的には使っていない |
| Lightroom+Photoshop | RAW写真を現像してから動画化したい人 | 色味を調整して、より自分好みの映像に仕上げやすい |
手軽さを優先するならQuik、仕上がりにこだわるならLightroomとPhotoshopを使うのがおすすめです。
パソコン版Quikでタイムラプス写真を動画にする方法
まずは、パソコン版Quikを使ってタイムラプス写真を動画にする流れです。
- GoProとパソコンを接続する
- パソコン版Quikにタイムラプス写真を読み込む
- タイムラプス写真を表示する
- クリップを作成する
- 解像度とフレームレートを選ぶ
- 動画として書き出す
パソコン版Quikを起動して、GoProをパソコンにUSB-Cケーブルで接続します。
GoProの電源を入れると、Quik上でGoProが認識されます。
GoPro内のデータ読み込みが終わると、撮影データが一覧で表示されます。
この画面でタイムラプス写真のデータを選択し、「表示」を選びます。
画面下部に表示される「クリップの作成」を選択します。
次に、動画として使いたい部分を青い枠で選択します。
使いたい部分を選べたら、右下の「保存」をクリックします。
最後に、書き出す動画の解像度とフレームレートを選びます。
解像度は、画質を重視するなら4Kや2.7Kを選んでおくと安心です。
フレームレートは、特別な理由がなければ30fpsで問題ありません。
- 30fps
- 25fps
- 24fps
保存すると、先ほどのデータ一覧画面にタイムラプス動画が追加されます。
書き出したデータを探したいときは、「Finderに表示」を選ぶと保存場所を確認できます。
GoPro Studioで動画化する方法はおすすめしにくい
GoPro Studioでもタイムラプス写真を動画にする方法はありますが、個人的には使いにくく、ほとんど使っていません。
これからタイムラプス写真を動画化するなら、通常のタイムラプス写真はQuik、RAWで撮影した写真はLightroomとPhotoshopを使う方がわかりやすいです。
GoPro Studioは古い情報として残しつつ、この記事ではQuikとAdobe系ソフトを使う方法を中心に紹介します。
RAWからタイムラプス動画を作る場合
RAWで撮影したタイムラプス写真を動画にしたい場合は、LightroomとPhotoshopを使う方法が便利です。
Quikはタイムラプス写真から動画を作るには便利ですが、RAW現像には向いていません。
せっかくRAWで撮影したなら、Lightroomで色を調整してからPhotoshopで動画化すると、より自分好みの映像に仕上げやすいです。
僕はCreative Cloudを契約しているので、LightroomやPhotoshopを使ってRAWのタイムラプス写真を編集しています。
LightroomでRAW写真を読み込む
まず、撮影したRAWデータをLightroomに読み込みます。
僕の場合はバックアップも兼ねて、イメージキャプチャを使って外付けHDDにRAWデータをまとめて保存しています。
その後、Lightroomから保存したフォルダを選択すれば、RAWで撮影した写真を一括で読み込めます。
Lightroomで写真を現像する
次に、読み込んだRAW写真を現像します。
タイムラプス写真は同じ風景を連続で撮影しているので、1枚に適用した現像設定を他の写真にも一括で反映できると編集がかなり楽です。
ただし、夕暮れのように明るさが大きく変わるシーンでは、最初と最後で見え方が変わります。
一括で設定を反映したあとに、何枚かチェックしてイメージ通りの色になっているか確認しておくと安心です。
Lightroomで連番ファイルとして書き出す
Photoshopで画像シーケンスとして読み込む
タイムラプス写真の実際の作例
実際に僕が撮影後に編集して仕上げたのが、こちらの映像です。
前半は川沿いから見えた夕暮れを普通に撮影した映像で、後半はRAWで撮影して後から編集した映像となっています。
普通でも十分キレイですが、このようにRAWを活用すると、さらに印象的な映像を生み出すことができるのです。
揺れがなければもっと良かったんですが、「揺れが入るとこんな感じになるよ」という見本になったので良しとしておきます。
GoProタイムラプス写真まとめ
タイムラプスを撮影するなら、タイムラプス動画が簡単で編集の手間もありません。
しかしタイムラプス写真でRAWを活用すれば、編集での自由度が上がるのでよりイメージに合わせた映像を作ることができます。
僕も映像や編集のプロではないですが、RAWを使って自分なりに作ってみると満足のいく映像を作ることが出来ました。
こうしたタイムラプスやRAWを、気軽に楽しめるのがGoProの魅力だなと思います。
敷居の高そうな機能が、こんな簡単に撮影できて楽しめるのですから最高ですよね。
専門知識があるわけではない僕でも、これだけキレイなタイムラプス映像が作れるので、皆さんもぜひGoProで色々な撮影を楽しんでみてください。
























