どうも、ナシタカです。
GoProで長く撮影するための方法の1つが、充電しながらの撮影。電源に繋ぐと、24時間超えの連続撮影ができます。
しかし充電しながら撮影したくても、バッテリーに良くないんじゃないか?GoProの故障の原因になるんじゃないか?と心配になります…。
この疑問に答えるため、充電をしながら撮影をする方法や注意点、その解決策をまとめました。
GoProを充電しながら撮影する方法
GoProで充電しながら撮影するには、この2つの手順が必要です。
- バッテリーカバーを開けてケーブルを差し込む
- 電源(コンセント、モバイルバッテリー)に接続
各モデルごとにポイントがあるので、それぞれ見ていきましょう。
HERO8/9/10/11/12 Black
GoPro HERO8 Blackからはフレームレスになり、そのままドアを開けられるようになりました。
ただサイドドアとバッテリードアが統合され、右側面に大きなドアとして配置されたのが大きな違いです。
ここにUSB-Cポートがあるので、モバイルバッテリーなどに接続するだけですぐに撮影できます。
フレームが無くなったことで、他のモデルよりも充電が簡単にできるようになって使い勝手が良くなっています。
またメディアモジュラーを使う場合は、背面のUSB-Cポートに接続するだけ。
充電しながらの撮影だけでなく3.5mmマイクアダプターで外部マイクを使いながら撮影もできます。
HERO7 Black / HERO6 Black / HERO5 Black
GoPro HERO7以前のBlackシリーズには付属品としてフレームがついています。
しかしフレームを装着してからだと、サイドドアとバッテリードアが開けられません。
つまり純正のフレームを使う場合は、あらかじめサイドドアを外しおかないといけません。
フレームを取り外した状態で、サイドドアを開けて捻りながら引っ張ると上手く外れます。
サードパーティー製のフレームを使うと、フレームをつけながらサイドドアの開閉ができます。
フレームをつけたままでも端子にアクセスでき、毎回の充電でもフレームを取り外す手間がなくなります。
フレームケースでもサイドドアを開けるので防水性能はなくなります。
HERO5 Session
GoPro HERO5 Sessionは純正フレームをつけたままサイドドアの開閉ができ、そのままバッテリーに接続できます。
Fusion
GoPro Fusionはサイドドアを開ければ直接バッテリーに接続でき、充電しながらの撮影が簡単にできるのがポイント。
GoProを充電しながら撮影するときの注意点と解決策
充電しながらの撮影はとても簡単ですが、注意点が3つあります。
オーバーヒート(熱暴走)での撮影停止
充電しながらの撮影は本体温度が上がりやすく、あまりにも高くなり過ぎると自動で撮影が停止します。
これは『オーバーヒート(熱暴走)防止機能』と呼ばれ、GoProが過剰な熱で壊れるのを防ぐため、自動で電源が落ちる機能。
特に炎天下など高温環境では、本体発熱で撮影不能などのトラブルが起きる可能性が高まります。
いかにGoPro本体の温度を上げないかが重要になります。対策がこちらの3つです。
- 動画設定を下げる → 4Kの必要がなければ1080pに落とす
- 直射日光を避ける → 外では太陽光が一番の敵
- 風などで冷やす → 直接的に温度を下げられる
特に日差しの強い夏場は熱暴走が起きやすく、日傘で日光をブロックするのが一番効果的です。
僕も撮影時は日傘を愛用しており、本体の熱がかなり抑えられます。
気軽に試して効果の高い対策なので、誰にでもおすすめの対策です。
バッテリーの劣化
本体の温度が上がると、内蔵のバッテリーにもかなりの負担がかかります。
こうした負荷が繰り返しかかることで、バッテリー自体の劣化が進み、バッテリー自体の容量が減少することに…。
対策はバッテリーを取り外しておくこと。これでバッテリーが熱にさらされるのを防げます。
モバイルバッテリーなどの電源に接続すると、画面には『電池なし」のマークが出ますが、電源は入ります。
撮影もしっかりできるので、電源に接続しての撮影では、必ずバッテリーを外す癖をつけておきましょう。
ゴミ侵入や水没のリスク
ケーブル接続のためにバッテリーカバーを開けると、防水・防塵性能がなくなります。
この状態では水やホコリの侵入を防げず、内部に入ると故障の原因にも…。
室内ならまだしも、外で使うときはポート接続用の穴が開いたバッテリーカバーを利用しましょう。
耐候性のものもあり、ホコリだけでなく多少の雨も防げます。
数千円の出費で故障のリスクを防げるので、準備するのがおすすめです。
GoProを充電しながらの撮影は問題なし
調べてみると、サポートの回答がこのようになっています。
カメラにバッテリーを入れている状態で給電しながら撮影できますが、長時間撮影する場合カメラのプロセッサーやセンサーなどに負担がかかります。
本体バッテリーのみを使って撮影した場合と比較するとカメラの温度が上がります。温度が上がりすぎるとカメラのオーバーヒート防止機能により、撮影が停止や電源がオフされることがございます。
撮影停止やオフになるまでの時間は撮影方法、温度環境によって異なります。長時間撮影はカメラ本体にバッテリーをいれず給電しながら撮影することをおすすめいたします。
Q:給電しながらの長時間撮影はできますか?
GoProを充電中に撮影を開始すると、充電ではなく『給電』になります。
つまりバッテリー残量を増やすのではなく、あくまで減らさないようにキープしながら撮影できる状態です。
GoProで充電しながら撮影に最適なアクセサリー
充電しながら撮影するなら、こちらの2つのアクセサリーがあると便利です。
モバイルバッテリー
GoProに最適なモバイルバッテリーを選ぶには、こちらの2つのポイントを抑えておきましょう。
- 出力が5V2A以上
- 容量が5,000mAh
特に出力5V2A以上が大切で、これ以下だと電圧が足りずにGoProの電源が落ちてしまいます。
逆に5V3Aのような高い出力でも電流が強すぎることはなく、決まった電流しか流れないので安心してください。
この2つを満たしたおすすめが、CIO SMARTCOBY Pro。10,000mAhの大容量で、1080pなら7時間超えの撮影ができます。
より詳しく知りたい方は、GoProのためのモバイルバッテリーの選び方の記事をどうぞ。
充電器
室内で充電しながら撮影するなら、コンセント接続がベスト。SDカードの容量が許す限りの撮影ができます。
僕が愛用しているのがUGREEN Nexode Mini 30W充電器。コンパクトサイズにプラグが折り畳めるのが気に入っています。
コンパクトですが30W出力ができ、GoProやスマホの充電にも活用できます。
長めのケーブルと一緒に使うと、どこでもコンセントに接続して撮影ができておすすめです。
GoProで充電しながらの撮影を検証
上で紹介したCIO SMARTCOBYで充電しながら撮影をした結果がこちら。10,000mAhもあるので、かなり長時間の撮影ができました。
撮影環境 | 10,000mAhで連続撮影 |
---|---|
5.3K60fps | 3時間53分 |
5.3K30fps | 4時間29分 |
4K120fps | 3時間29分 |
4K60fps | 4時間22分 |
4K30fps | 5時間23分 |
2.7K240fps | 3時間39分 |
2.7K120fps | 4時間19分 |
2.7K60fps | 5時間25分 |
1080p240fps | 3時間57分 |
1080p120fps | 4時間33分 |
1080p60fps | 5時間25分 |
1080p30fps | 7時間15分 |
4K120fpsでも3時間超えの撮影ができましたが、1080p30fpsなら7時間と想像を超える長さの撮影ができました。
モバイルバッテリーを活用すればこれだけの長時間撮影ができるので、ぜひ準備しておきましょう。
GoPro Voltaも充電しながら撮影できるが値段がネック
GoProにはバッテリーグリップ『Volta』があります。
メリット | デメリット |
---|---|
容量4,900mAh 手元で操作可能 三脚として使える パススルードア付属 | 値段が高い 重くなる |
純正品で値段が高く、重さもGoProと組み合わせると約400gと豆腐1丁分の重さに。
ただ小型モバイルバッテリーと同じ4,900mAhを備えており、グリップ部のボタンでGoProを操作できます。
自撮り棒とモバイルバッテリーが合体したようなもので、荷物を減らせるメリットも。
実際の使い心地は、こちらのYouTubeレビューがわかりやすいです。
どうしても値段がネックになり、僕はモバイルバッテリーならスマホも充電できるメリットがあり、Voltaは使っていません。
GoProを充電しながら撮影まとめ
GoProで充電しながらの撮影は簡単ですが、注意したいポイントが3つあります。
- オーバーヒート(熱暴走)
- バッテリーの劣化
- ゴミ侵入や水没のリスク
どれも故障に繋がるリスクがあり、バッテリーを外す&専用のアクセサリーを活用するなど、しっかりと対策しましょう。
このあたりを気をつければGoProの故障を防ぎつつ、充電しながらの撮影が安全にできます。