この記事ではGoProで撮影したデータを素早くiPhoneに転送できる、「Quik key(クイックキー)」を紹介します。
GoProはiPhoneへのデータ転送にはWi-Fiを通して行うのですが、解像度やフレームレートが上がるほど動画容量が増えて転送にかかる時間もかかってしまいます。
そのためスマホに転送したくても時間がかかるから面倒になってしまったり、iPhoneとGoProのバッテリー消費が激しいので使いにくいんですよ。
せっかくのスマホ連携の機能が、これではもったいないですよね。
そんな悩みを解決してiPhoneにGoProで撮影したデータを爆速で転送してくれるのが、今回紹介するQuik key。
これを使ってからはスマホへの転送が爆速になって、とても快適になったので、その使い方や魅力をレビューします。
現在は公式サイトでも販売が終了しており、iPhone版は手に入らない or 価格高騰になっています。
iPhone向けの代用品としておすすめなのが、Apple純正のSDカードリーダーです。
これを使えばiPhoneに直接SDカードのデータを読み込めるので、転送にイライラしている方はぜひチェックしてみてください!
GoPro Quik key(クイックキー)
Quik keyはGoProの純正のアイテムで、microSDカードのデータを直接スマホで読み込むことができる便利アイテムです。
セット内容がこちら。
- Quik key本体
- 耐候性ケース
- カラビナ
サイズは約40 x 28 x 13mmとかなりコンパクトで持ち運びがしやすく、HERO6 Blackと大きさを比べると、そのコンパクトさがよくわかります。
また耐候性のケースが付属しているので、端子部分をしっかりと保護した状態で持ち歩くことができます。
耐候性ケースはシリコン素材で柔らかく、ケースからの取り出しがスムーズで使い勝手は抜群です。
このように耐候性ケースとカラビナ付きなので、どこかに付けておいても良いですね。
Quik key(クイックキー)のメリット
実際にQuik keyを使ってみた感じたメリットが、こちらの2つです。
iPhoneへのデータ転送が爆速でできる
Quik keyの最大のメリットが、iPhoneへのデータ転送がとても速いこと。
Wi-Fi転送では時間がどうしてもかかってしまいがちですが、Quik keyを利用することでiPhoneとmicroSDカードを繋げることができるのでかなりの時間短縮ができます。
例えば4K/60fpsで撮影した10秒の動画を、スマホにダウンロードする場合。GoProとWi-Fiで接続してダウンロードすると、環境にもよりますが平均で20秒ほどかかります。
しかしこれをQuik keyでダウンロードすると、約5秒ほどでダウンロードが完了します。「あれっ?もう終わった?」と思ってしまうくらいに速くなるのにはめちゃ感動しますよ。
転送にかかる時間を大幅に減らせて、時間の節約になる素晴らしいアイテムです。
バッテリーの節約になる
GoProとiPhoneをWi-Fiで接続すると、自然とバッテリーの消費が激しくなってしまいます。
さらにGoProへの負担が増えてかなり発熱してしまうので、熱暴走でフリーズなどのトラブルが発生する可能性も増えてしまいます。
そうした問題も、直接iPhoneに接続できるQuik keyであればWi-Fiが必要ないですし、転送時間も短いのでバッテリーの大幅な節約に繋がります。
特に無駄にGoProのバッテリーを消費することがないのはありがたいですよ。バッテリー充電の時間を減らすことにもなるので、使い勝手としても抜群です。
Quik key(クイックキー)のデメリット
Quik keyのデメリットがこちらの2つです。
GoProからのmicroSDカードの取り外しがめんどう
これは細かいところでQuik keyの問題ではないのですが、GoProからmicroSDカードを取り出すのがめんどうです。
ケースを外して下のバッテリードアを開けて、microSDカードを取り出して…と手間がかかる分は転送がとても速くなるのですが、もう少し使いやすくなってくれたらいいなと。
さらにはmicroSDカードを取り出す訳ですから、作業を行う環境には注意が必要。例えばプールで撮影した映像を確認したいからとプールサイドで取り出して…となると、GoPro本体もmicroSDカードも水没の危険性があるので気をつけましょう。
非推奨のmicroSDカードは使えない
Quik keyはGoPro非推奨のmicroSDカードだと、反応せずに使えないことがありました。
非推奨のmicroSDカードを使っている方は注意が必要です。
僕はメルカリで購入した安いMicroSDカードで試したのですが、詳しくは▼microSDカード選びの失敗例にまとめているので合わせて読んでみてください。
転送可能な解像度とフレームレートに制限がある
これは使ってみて初めて分かったんですが、Quik keyで転送できない解像度とフレームレートがあります。
僕の使っているiPhoneSE(32GB、iOS11.3)で試した結果をこちらの表にまとめています。
2018年4月7日に再度試してみました!
解像度 | FPS | プレビュー | ダウンロード |
---|---|---|---|
4K | 60 | ○ | ○ |
30 | ○ | ○ | |
24 | ○ | × | |
4K(4:3) | 30 | ○ | × |
24 | ○ | × | |
2.7K | 120 | ○ | ○ |
60 | ○ | ○ | |
30 | ○ | ○ | |
24 | ○ | ○ | |
2.7K(4:3) | 60 | ○ | ○ |
30 | ○ | ○ | |
24 | ○ | ○ | |
1440 | 60 | ○ | ○ |
30 | ○ | ○ | |
24 | ○ | ○ | |
1080 | 240 | ○ | ○ |
120 | ○ | ○ | |
60 | ○ | ○ | |
30 | ○ | ○ | |
24 | ○ | ○ | |
720 | 60 | ○ | ○ |
今回試したところ4K60fpsや2.7K、1080pも、問題なくダウンロードできています。
4K24fpsや4K(4:3)はやはりダウンロードができませんでしたが、このあたりの解像度やフレームレートでの撮影は僕はほとんど行わないので全く問題なし。
念のため自分がよく使う解像度が対応しているか、チェックするのが大切ですね。
Quik key(クイックキー)×Googleフォトが便利
僕なりの使い方としては旅行先での、Googleフォトへのデータバックアップや編集準備として活用しています。
このように動画のリサイズのためにもGoogleフォトへのアップロードが欠かせない工程なのですが、これをするためには今までパソコンがなければスムーズに作業をすることができませんでした。
でもQuik keyがあれば旅行先でもこの作業が行えるので、その日の内にiPhoneに転送→Googleフォトへアップロードが可能。その日に気に入った動画を選定しておくことができるので、帰宅してからの編集作業がかなり捗りますよ。
僕は旅行にはMacを持っていかずに撮影したデータの編集は基本的に帰宅してからなので、そこからデータの整理やGoogleフォトへの作業用動画のアップロードといつも時間がかかってしまっていました。
そうした問題を一気に解決してくれたのがこのQuik keyで、撮影で良く使う4K60fpsの動画もWi-Fi転送に比べると爆速でiPhoneに転送できるのはかなり使いやすい。
まとめ|iPhoneへの転送がストレスフリーに
Quik KeyはiPhoneへのデータ転送を快適にしてくれる便利なアイテムで、Googleフォトと組み合わせればiPhoneでの編集だけでなく出先からのバックアップができてmicroSDカードの容量節約にも繋がります。
これさえあれば旅先での高解像度での撮影がより気軽にできるので、Quik KeyはGoProの楽しさをより倍増させてくれる最高のアイテムです。
ただ今では販売がされずに幻のアイテムとなっているので、同じようなアイテムが欲しい方はこちらのApple純正のSDカードリーダーをチェックしてみてください!