GoProを買おうとしたとき僕はすでにデジカメを持っていたので、本当に買ってもいいものかとても悩みました。
その理由がGoProとデジカメの違いがちゃんと分かっていなかったから。
今ではその違いをちゃんと理解することができて、両者を上手く使い分けることで動画撮影がとても楽しくなってます。
そこでこの記事ではGoProとデジカメを使い分けている僕が、両者の使い分けについての考え方や実際の使い分けについてまとめていきます。
僕と同じようにお悩みの方は、ぜひこの記事を読んでデジカメとGoProの使い分けのイメージを持ってもらえたらうれしいです。
GoProのメリットとデメリット
まずはGoProの使い方を知る第一歩として、GoProでできることや苦手なことについて知りましょう。
わかりやすくまとめたのが、こちらの表になります。
得意なこと1|動きながらの撮影
GoProはアクションカメラなのでそのコンパクトボディと手振れ補正で激しく動きながらの撮影を可能にしてくれます。
また防水・防塵機能でによりあらゆる環境での撮影に耐えられるのでサーフィンやバンジージャンプなどでの撮影に使われます。
つまり自分自身が体験していることを、映像でありのままに残せるのがGoProの魅力なのです。
上の写真のようにバイクに乗りながらの撮影も簡単に撮影できてブレもまったくありません。
得意なこと2|マウントを駆使したいろいろなアングルでの撮影
GoProにはたくさんのマウントが販売されており、それらを駆使することでいろいろな映像を撮ることができます。
代表的なのはヘルメットやハーネスでの自分目線での撮影で、後から見返すと臨場感があって最高です。
また防水ハウジングをつければダイビングなどの水中でも撮影できますし、自撮り棒を上手く活用すれば地面すれすれのローアングルからの撮影も可能。
様々なアングルからの撮影が簡単にできるのが、GoProの最高に便利なところです。
得意なこと3:風景を広く捉える超広角撮影
GoProといえば広角レンズが特徴で、35mm換算で焦点距離15mmの超広角撮影ができます。
つまりより広い範囲を撮影することができて、旅先などの素晴らしい風景を広く写真に収めたいときに大活躍します。
自撮りの際にもGoProの広角レンズであれば自分と一緒に周りの風景も広く写すことができるのでより思い出として残しやすい。
また大勢での自撮り撮影にも大活躍。超広で全員をしっかりと写真に収められるのでとても便利です。
不得意なこと1|暗いところでの撮影
GoProはとても便利なカメラではあるのですが、暗いところでの撮影はまだまだ苦手。
写真であればナイトフォトでシャッタースピードを調整できるのでまだ撮影はできるのですが、動画になるとかなり厳しいです。
夕暮れの公園のような薄暗い場所でも動画がかなり暗くなるので、ISOやFPSを調整していくテクニックが必要。
そのため暗い場所では動画撮影がかなり難しくなることは覚えておきましょう。
不得意なこと2|ボケのある写真や映像
GoProはデジカメと違いレンズ交換ができずに、焦点距離は固定になっています。
そのため一定距離以上のピントは全て合うように撮影されるのが特徴なので、自分でピント調節ができず背景をボケさせた写真を撮ることができません。
逆に近距離で撮影すると近くはボケてくるので、手前ボケのような写真は撮れるのですが、それもカメラ自体をかなり近づけてやっと撮影できるレベル。
ピント調整が全くできないので、背景をボケさせたい人にはおすすめできません。
不得意なこと3|遠距離(ズーム)撮影
GoProは焦点距離が固定なので、遠距離(ズーム)撮影も苦手なんですよ。
HERO6 BLACKからはタッチズーム機能が搭載されましたが、これは電子ズームというもので画質が劣化してしまうので使いにくいんですよね。
そのためズームでキレイに写真を残すことが難しく、運動会などではほとんど使えないので注意しましょう。
詳しくは▼GoProでズーム撮影をする方法とおすすめの編集方法について紹介します!の記事で、対策と一緒にまとめています。
不得意なこと4|近距離(マクロ)撮影
遠距離(ズーム)撮影と同じで焦点距離が固定されるので、近距離(マクロ)撮影も苦手です。
そのため美味しいご飯をアップで撮りたいときなど、近距離での撮影には使えませんので注意しましょう。
また実際の撮影で人物のアップを撮りたいときは、GoProを構える距離が近くなってしまうと映像や写真がボケてしまいます。
ボケのある写真については、▼【GoProでマクロ撮影とボケのある映像を撮影】アクセサリーや撮影手順を紹介します!の記事をどうぞ。
デジカメのメリットとデメリット
次にデジカメのメリットについて考えると、こちらの2つになります。
メリット1|ボケ感のある動画の撮影
まずデジカメで動画を撮るメリットとして、ボケ感のある動画を撮影できる点にあります。
背景や前面がボケることで被写体がより明確になりますし、柔らかい表現ができるので、これはGoProでは撮ることができない動画。
GoProでデジカメのようなボケのある写真を撮ろうと試行錯誤してみましたが、結果としてはほんのりボケ感のある映像が撮影出来ることを発見。
しかしデジカメの写真に比べれば遠く及ばないクオリティだったので、やはりボケ感のある映像ならデジカメがおすすめですね。
メリット2|レンズ交換での様々な撮影
デジカメはレンズを交換することで、様々な距離から撮影することができます。
その中で僕が一番重宝しているのが、マクロでの近距離撮影。
被写体の細かい部分をみせたいときにはマクロレンズを使って接写して撮影しますが、これは特にブログで使う画像撮影で重宝しますね。
GoProだとパンフォーカスといって焦点距離があらかじめ決まっているので、近距離での撮影ではピンボケしてしまってできません。
さらにデジカメはズームレンズを活用したズーム撮影もできるので、子どもの運動会などでは重宝しました。
HERO6 Blackからはズーム機能がついたのですがあくまでオマケ程度のレベルで、写真の解像度で言えばかなり微妙なところ。
デジカメならズームレンズを使って鮮やかで綺麗な写真を撮影できるので、運動会のように遠くから綺麗に撮影したい場合はおすすめです。
デメリット1|持ち運びに気を使う
デジカメは精密機械の上に大きいので、持ち運びに気を使う必要があります。
荷物が自然と増えてしまうので、気軽に持ち運べる感じではないんですよね。
さらに防水ではないものだと天気が悪いときの撮影では注意しないといけないので、お出かけでも余計な気を使いながら撮影することになります。
せっかくのお出かけがカメラを気にして楽しめなくなることもあるので、これでは本末転倒な感じがしますよね。
デメリット2|交換用のレンズが必要
デジカメはレンズを交換すればいろいろな撮影ができますが、逆に言えば交換用のレンズを準備しないといけません。
そうするとレンズを持ち運ぶ必要があるので、荷物が増えて持ち運びが大変になってしまいます。
レンズ交換できるのがメリットではありますが、その分費用がかかりますし持ち運びも大変になるので、バランスが大切です。
GoProとデジカメどっちを買えばいい?
実際にGoProとデジカメどちらを買えば良いのでしょうか?
その答えとしては自分が撮影したいものを考えるのがおすすめです。
GoProを買った方が良い人
- 子どもなどの撮影で動きながら撮影する人
- アクティビティなどいろいろな環境で撮影したい人
カメラを持って動きながら撮影する人は、手ぶれ補正機能の強いGoProがおすすめ。
さらにカメラ自体が小さいのでジャマにもならず、撮影がしやすい利点があります。
またアクティビティでの激しい衝撃や雨などの水にも強いので、さまざまな環境で撮影したい人にはとても使いやすいカメラです。
デジカメを買った方が良い人
- ボケ感のある映像を撮影したい
- レンズを変えていろいろなものを撮影したい
デジカメの魅力はなんといってもボケ感のある映像。
ボケがあるだけで映像がとてもキレイな印象になるので、そうした動画を撮りたい方はデジカメがおすすめ。
またレンズを変えることでさまざまな写真や動画撮影できるのもデジカメの魅力で、自分好みに合わせた撮影ならデジカメが良いですね。
ナシタカの使い分け
僕はGoProとデジカメの両方を持っているので、実際の使い分けについてまとめていきます。
GoProの使い方
僕は動画の撮影はほとんどGoProで行います。日常では子どもを撮影するのがメインなので、動き回る子どもを追いかけながら撮影するのが基本。
走りながらの撮影やローアングルからの撮影、後ろ走りで撮影など、撮影者である僕自身が動きながらの撮影がほとんどですが、GoProであればそうした激しい動きの中でも安心して撮影ができます。
強力な手ブレ補正で動きながらでも安定した映像が撮影できますし、コンパクトボディで取り回しが楽なのに映像のクオリティが素晴らしく、気軽に撮影しやすいのが最大の魅力ですね。
デジカメの使い方
デジカメは子ども連れだと荷物になってしまうので普段はあまり使いません。
たまにボケ感のある動画が欲しいときにデジカメを使って撮影をして、特に被写体をアップで撮りたい場面では欠かせないカメラですね。
またブログに使う写真を撮る時はほぼデジカメで撮影しています。
モノ撮りではマクロ撮影が多いのでマクロレンズを活用して細かい部分を撮影して、全体をくっきり映しつつ細部を見せたいときは望遠レンズの望遠側で撮ったりすることも。
ブログにはデジカメは欠かせないカメラなので今後も手放せません。
GoProとデジカメを撮影時の明るさで使い分ける
さらに定着してきた使い分けとして、周りの明るさに合わせた撮影です。
GoProは性能が上がってきたとは言えまだまだ暗い環境での撮影が苦手で、十分な明るさがないとISOを上げることでしか対処できず、結果として映像にノイズが入りやすくなります。
例えば薄暗くした照明などですね。居酒屋さんとか薄暗いですし、誕生日のケーキに火をつけて暗くした時とかもありますね。
写真であればシャッタースピードを調整して対策をすることもできるのですが、こと動画に関してはそれが難しいので照明を増やしたりと物理的な対策が必要。
こうした薄暗い照明の場所では僕はデジカメで撮影することが増えてきました。
僕の使っているデジカメであれば簡単に露出や彩度、ホワイトバランスをモニターを確認しながら変更できるので写真であれば簡単に明るい感じで撮影ができます。
撮影したい雰囲気に合わせて映像を調整できるので、自分のイメージする映像に仕上げやすいです。
こうやってそれぞれの得意を活かして撮影すると本当に快適だなと改めて実感しました。
GoProとデジカメまとめ
- GoProと一眼レフそれぞれのメリットを知る
- それぞれの特徴を理解して上手に使い分けることが大切
ここまでGoProの使い方として、GoProと一眼レフの使い分けについてまとめていきました。
まずは両者の違いを知ることがまずGoProを使いこなすための第一歩。特にGoProでできないことを知れば、それを補う方法を見つけるだけで良いので撮影で無理をすることがなくなります。
両者の特性を理解して使いこなすことで動画制作の時に使える素材の幅が広がり、より楽しさが倍増してとてもおもしろくなります。
GoProの特性を理解して、一眼レフと上手く使い分けていきましょう。
GoProを実際に使ってみたいという方はレンタルがおすすめで、一眼レフのレンタルもできますよ!