どうも、ナシタカです。
Insta360 Ace Proはプロフェッショナルから一般ユーザーまで、幅広い支持を集める高性能なカメラです。
しかし、その高度な機能ゆえに、長時間の使用や過酷な環境下では熱暴走のリスクが伴います。
カメラが高温になると性能低下やデータの損失、最悪の場合は機器の故障を引き起こす可能性が…。
そこでこの記事ではInsta360 Ace Proの熱暴走を防ぎ、安定した撮影を維持するための具体的な対策ポイントを詳しく解説しました。
これらの対策を実践することで、最高のパフォーマンスを発揮し、安心して撮影を楽しむことができるでしょう。
Insta360 Ace Proでの熱暴走対策
Insta360 Ace Proで熱暴走を防ぐには、こちらの6つの方法がおすすめです。
こまめに電源を切る
電源を入れっぱなしだと、本体の熱が上がりやすくなります。
長時間撮影よりも、こまめに撮影を区切りながら、本体の電源をオフにしてクールダウンさせると効果的。
撮影後に自動で電源オフになるクイックキャプチャー機能があるので、うまく活用しましょう。
バッテリーを早めに交換する
熱を持つ原因はバッテリーのため、バッテリー自体に熱がこもらないようにするのが効果的です。
こまめに交換してバッテリーを取り出してしまえば、物理的に冷やせるのでおすすめ。
またバッテリー充電を完全に使い切る前に交換すると、完全放電でのバッテリー劣化も防げるので、まさに一石二鳥です。
本体を直接冷やす
扇風機などで風を送ると、本体を直接冷やせて効果的です。
あまりに近いと扇風機の音が入ってしまいますが、BGMを入れて動画自体の音声を使わないなら関係ありません。
また水で濡らしておくと、気化熱で本体の温度が下がりやすく、気軽に試せるのでおすすめ。
防水機能のあるアクションカメラならではの対策なので、ぜひ活用してください。
直射日光を避ける
夏場などの日差しが強いときは、一気にカメラの温度が上がってしまいます。
カメラへの直射日光を避けるために、日傘などでカメラ自体を保護しましょう。
これだけでかなりの対策になるので、夏場の屋外での撮影におすすめです。
本体の設定を見直す
本体設定で発熱に関わる部分を下げると、熱の発生を抑えやすくなります。
ディスプレイ輝度を下げたり、通知音をミュートにすると、多少は電力消費を抑えられます。
また撮影設定で解像度やフレームレートが高いと、発熱しやすくなります。
4Kの必要がなければ2.7Kや1080pに変えると、発熱しにくくなるのでおすすめです。
長時間撮影はバッテリーを抜く
発熱原因はバッテリーにあるため、長時間撮影ではバッテリーを抜いて撮影すると発熱を抑えやすくなります。
代わりにモバイルバッテリーなどの電源を接続すると、このように撮影ができます。
長時間撮影しつつ熱暴走を防ぐには、この方法がベストです。
Insta360 Ace Proの熱暴走対策の必須アクセサリー
Insta360 Ace Proでの熱暴走対策に必須のアクセサリーが、こちらの3つです。
予備バッテリー
バッテリー自体の発熱が、熱暴走での1番の原因です。
発熱したバッテリーと予備を変えれば、物理的に発熱を抑えられるので効果的です。
また完全に使い切る前に交換すると、完全放電でのバッテリー劣化を防げるので、長持ちさせるのにもおすすめ。
モバイルバッテリー
Insta360 Ace Proは急速充電に対応し、30W出力なら48分で充電できます。
モバイルバッテリーも30W出力対応のものを選べば、充電時間を短くできて撮影がしやすくなります。
さらに給電しながら撮影の電源にもなり、バッテリーを抜けば熱暴走対策&長時間撮影もできるメリットが。
30W出力&容量10,000mAhのCIO SMARTCOBY Proレビューなら、急速充電&長時間撮影に活用できておすすめです。
サイズもコンパクトでスマホ充電にも活用できる、頼りになるモバイルバッテリーです。
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日傘
夏場の屋外で撮影するときの最大の敵が、直射日光。
Insta360 Ace Proが熱に強くても、さすがに直射日光を浴び続けると熱暴走が起きます。
なので簡単かつ手軽に直射日光を遮れる日傘は、夏の撮影に欠かせません。
熱中症も防げる便利アイテムなので、撮影にも活用しましょう。
Insta360 Ace Proで熱暴走を検証
熱暴走とは電子機器が過熱することで正常に動作しなくなり、場合によってはデバイスの故障やデータの損失を引き起こす現象です。
カメラやスマートフォンなどの精密機器は特に過熱に弱く、長時間の使用や高温環境下ではこの現象が発生しやすくなります。
Insta360 Ace Proで、実際に熱暴走を検証した結果がこちら。まず室温22℃の部屋で撮影してみました。
撮影結果は4K60fpsで約1時間44分の連続撮影。バッテリーはほぼ消費していますが、まだもう少し撮影できるタイミングでの熱暴走でした。
その後も気温が上がってきた中で、何回か検証した結果がこちら。大体50分ほどが平均的になっています。
Insta360 Ace Pro 4K60fpsで熱暴走検証 | ||
---|---|---|
温度 24.8℃ 湿度 46% | 55分16秒 | |
温度 25.9℃ 湿度 57% | 51分37秒 | |
温度 25.2℃ 湿度 55% | 52分25秒 | |
温度 26.3℃ 湿度 59% | 51分42秒 | |
温度 25.5℃ 湿度 51% | 53分11秒 |
外気温が最高27℃の日に車のダッシュボードに置いて撮影したときは、18分7秒で撮影が停止しました。
直射日光では本体温度が早く上がってしまうため、撮影には十分注意しましょう。
Insta360 Ace Proが熱に強い理由
Insta360 Ace Proは熱暴走対策に関して、次のような特徴があります。
効率的な冷却システム
バッテリー挿入部にヒートシンクが設置されており、発生した熱を逃がしやすいように設計されています。
内部にこうした冷却システムが組み込まれており、効率的に熱を放散してくれます。
カメラ本体サイズが少し大きい
カメラ本体のサイズが他のアクションカメラより大きく、これにより放熱しやすくなっています。
実際にGoPro HERO10と比較しても、大きめのサイズになっているのがわかりますよね。
あえて大きく作ることで熱対策に繋げているのは、よく考えられているなという印象。
Insta360 Ace Proの熱暴走を引き起こす原因
Insta360 Ace Proの熱暴走を引き起こす、主な原因はこちらの3つです。
カメラの長時間使用
高解像度での長時間の撮影は、カメラ内部の電子部品に負荷をかけ、バッテリー過熱を引き起こす可能性があります。
できるだけ撮影時間は短く&回数を多く撮影し、本体を電源オフでクールダウンさせることが大切。
クイックキャプチャーをうまく使うと、カメラ温度の上昇を防げます。
高温環境での撮影
高温環境で撮影すると、内部温度が急速に上昇しやすくなります。
例えば真夏の屋外や車のダッシュボードなど、直射日光が当たる環境は温度が上がりやすいです。
最高気温27℃の晴れた日のダッシュボードでは、約18分で熱暴走が起こりました。
高負荷処理
4Kや8Kなどの高解像度映像の撮影や複雑な処理を行うと、カメラのプロセッサに大きな負荷がかかり、発熱します。
これは撮影する解像度によるので、絶対に必要というのでなければ下げるのがおすすめ。
1080p > 2.7K > 4K > 8K
Insta360 Ace Proの熱暴走による影響とは?
Insta360 Ace Proで熱暴走が起こると、様々なトラブルが発生する可能性があります。
撮影品質の低下
熱暴走が起きると、カメラのセンサーやプロセッサが適切に動作しなくなり、撮影品質が低下することがあります。
- 映像のノイズ増加: 高温によりセンサーのパフォーマンスが低下し、映像にノイズが入る
- フレームレートの低下: プロセッサが負荷を軽減するためにフレームレートを下げる
- 解像度の低下: システムが過熱を避けるために自動的に解像度を下げる
こうした細かい部分に影響が出る可能性もあるため、あらかじめ温度の上昇を防ぐのが理想的です。
撮影データの損失
撮影中に熱暴走が発生すると、記録されたデータに影響を与えることがあります。
- ファイルの破損: 保存中のファイルが破損し、再生できなくなる
- 録画の中断: 撮影が途中で停止し、重要なシーンが記録されない
僕が検証した中では、撮影停止までしっかりと録画されており、どの時点で停止したかは映像を見れば分かりました。
ただ万が一の可能性でデータが消失してしまうリスクがあるのは覚えておきましょう。
カメラ本体の損傷
長時間の過熱はカメラやバッテリーなど、ハードウェアにもダメージを与える可能性があります。
- バッテリーの劣化: 過熱によってバッテリー寿命が短くなる
- 電子部品の故障: プロセッサやメモリなどの重要な電子部品が損傷する
- 筐体の変形: 高温による膨張や変形が発生し、カメラの物理的な破損を引き起こす
Insta360 Ace Proを長く愛用するためにも、できるだけ熱によるダメージを抑えるのが理想的です。
Insta360 Ace Proで長時間撮影時の注意点と対策
Insta360 Ace Proでの長時間の撮影時には、3つの注意点と対策が必要です。
カメラ本体の過熱リスク
長時間の撮影はカメラの温度を上昇させ、熱暴走のリスクを高めます。
扇風機での送風や直射日光を避けるなどし、カメラの温度上昇を防ぎましょう。
バッテリー寿命
長時間撮影はバッテリーを消耗し、バッテリー自体の温度上昇にも繋がります。
こまめに予備バッテリーを交換することで温度を下げたり、完全に使い切らないのでバッテリー寿命を伸ばせます
またバッテリーを抜いてモバイルバッテリーなどの電源を接続すると、バッテリー劣化を防ぎながら長時間撮影ができます。
ストレージ容量
高解像度の映像を長時間撮影すると、大量のストレージ容量が必要になり、容量が不足すると撮影が止まります。
128GB以上の高速で大容量のメモリーカードを使用し、容量不足での撮影停止が起きないようにしましょう。
ちなみに128GBだと、4K60fpsで2時間近くの撮影ができておすすめ。できれば倍以上あると旅行でも余裕です。
Insta360 Ace Proのバッテリー管理のポイント
Insta360 Ace Proのバッテリー管理は、長時間撮影や安定したパフォーマンスを維持するために大切。
バッテリー管理のポイントが、こちらの4つです。
予備バッテリーの準備
長時間の撮影や連続使用の際には、予備バッテリーを複数用意しておくことが不可欠です。
温度が上がったバッテリーを取り出して劣化を防げますし、カメラ温度が上がることも防げます。
また完全に使い切る前に交換すると、バッテリー寿命が伸びるので、まめにバッテリーを交換して撮影しましょう。
効率的な充電
専用の充電器を使用してバッテリーを充電することで、効率的かつ安全に充電できます。
こちらは3つ同時に充電でき、バッテリー管理がしやすいのが特徴です。
ただバッテリー充電時も温度が高いままだと劣化に繋がるので、使用後のバッテリーは温度がしっかりと下がってから充電しましょう。
バッテリーの最適化
バッテリーを保管する場合は極端な高温や低温を避け、直射日光の当たらない場所で保管しましょう。
またバッテリーの状態を定期的にチェックし、膨張するなどの異常がないか確認するのが大切。
さらにバッテリーを定期的に使用し、充電および放電するサイクルを保つのも、劣化を防ぐのに重要です。
本体設定の最適化
高解像度や高フレームレートの設定はバッテリーを多く消費するため、必要なければ下げましょう。
またディスプレイ輝度を下げる、通知音をミュートし、できるだけ電力消費を抑えられます。
さらにカメラに最新のファームウェアを適用すると、バッテリー管理機能や電力効率の改善の効果もあります。
常にカメラが最新の状態になるよう、アップデートが来ていないかスマホアプリでチェックしておきましょう。
Insta360 Ace Proで充電しながらの撮影時の注意事項
Insta360 Ace Proは充電しながらの撮影ができ、モバイルバッテリーなどの電源に接続するだけです。
ただこのままではバッテリーの劣化や熱暴走のリスクがあるため、対策が必須になります。
こちらの記事ではInsta360 Ace Proで充電しながら撮影する方法や注意点について詳しく解説しています。
Insta360 Ace Proの熱暴走対策のポイントまとめ
Insta360 Ace Proは熱に強い設計がされていますが、だからといって熱暴走が起きないわけではありません。
できるだけ熱暴走が起きないよう、カメラの温度上昇を防ぐ対策をすることで、カメラの故障を防ぐことにも繋がります。
日傘やバッテリー交換など、すぐにできる対策もあります。高価なカメラですし、長く使えるようにしてください。