どうも、GoPro大好きナシタカです。
GoProでは撮影設定が自由に変えられるので、自分の目的に合わせた動画を撮影しやすくなっています。
ただ使い慣れないうちは、項目が多すぎてわかりにくいのも事実。そこで僕が実際に動画撮影するときの設定を目的別に紹介していきます。
ぜひ設定をいろいろと変えながら、思いのままに動画を撮影できるようになってください!
HERO10 Blackでおすすめの撮影設定
僕がHERO10 BLACKで気に入っている設定がこちら。
- 解像度:4K
- FPS:60fps
- FOV:Super View
- HyperSmooth:ブースト
- ビットレート:高
- シャッタースピード:自動
- EV修正:0
- WB(ホワイトバランス):自動
- ISO最小:100
- ISO最大:1600
- シャープネス:中
- カラー:ナチュラル
- RAWオーディオ:オフ
- ウインド:自動
- メディアモジュラー:前面
ここで変えるとするとカラーですね。ナチュラルをよく使いますが、鮮やかも色がハッキリするので使い分けてます。
設定のポイントが視野角をSuper Viewにしているところ。かなり広い範囲を撮影できるのが気に入っています。
実際に広角と比較したのがこちら。撮影範囲がかなり広いのがわかると思います。
Super Viewは景色を撮るときの強い味方。子どもの撮影でも臨場感が出るので大好きな設定です。
HERO9 Blackでおすすめの撮影設定
僕がHERO9で撮影するときのおすすめの動画設定がこちらです。
- 解像度:5K
- FPS:30fps
- FOV:広角
- HyperSmooth:オン
- ビットレート:高
- シャッタースピード:自動
- EV修正:0
- WB(ホワイトバランス):自動
- ISO最小:100
- ISO最大:1600
- シャープネス:中
- カラー:GoPro
- RAWオーディオ:オフ
- ウインド:自動
- マイク(メディアモジュール装着時のみ):前面
ここで調整が必要なものとしては、こちらの2つがあります。
- ISO最大:1600
- 画質:中
ぜひ試しながら撮影してみてください。
HERO8 Blackでのおすすめの撮影設定
僕がHERO8で撮影するときのおすすめの動画設定がこちらです。
- 解像度:4K
- FPS:60fps
- FOV:広角
- HyperSmooth:オン
- ビットレート:高
- シャッタースピード:自動
- EV修正:0
- WB(ホワイトバランス):自動
- ISO最小:100
- ISO最大:1600
- シャープネス:中
- カラー:GoPro
- RAWオーディオ:オフ
- ウインド:自動
- マイク(メディアモジュール装着時のみ):前面
GoPro任せで十分にキレイな映像が撮影できるので、基本は自動にしたまま撮影すればOK。
ISO最大と画質はHERO9 Blackと同じように調整してもらい、自分好みの設定に変更していきましょう。
HERO7 Blackでおすすめの撮影設定
僕がHERO7 Blackで撮影するときのおすすめの動画設定がこちら。
- 解像度:4K
- FPS:60fps
- FOV:広角
- 低光量:自動
- 安定化:自動
- シャッタースピード:自動
- EV修正:0
- WB(ホワイトバランス):自動
- ISO最小:100
- ISO最大:1600
- 画質:中
- カラー:GoPro
- RAWオーディオ:オフ
- マイク:自動
ここでも基本はHERO8と同じく、GoPro任せの設定になっています。
ISO最大と画質はHERO9 Blackと同じように調整してもらい、自分好みの設定に変更してください。
GoProのおすすめ設定設定の各項目を解説
ここからは上で紹介した設定項目について、詳しく解説します。
解像度の設定
解像度は4K以上をおすすめしますが、その理由がこちら。
- 後から解像度を変えても画質が落ちない
- 高解像度で動画のトリミングができる
- 静止画切り出しが高画質
簡単に言うと4K以上で撮影しておけば、後の編集でいろいろと使えて困ることが少なくなるんですよ。
解像度に迷ったら、とりあえず4K以上で撮影しておけば間違いありません。
解像度については▼GoProの解像度の選び方の記事に詳しくまとめたので、合わせて読んでみてください。
さらにズームしたような映像を撮影したい時は、▼GoProでズーム撮影をする方法の記事を参考にしてください。
FPSの設定
FPSとは『Frames Per Second』の略で、1秒間に何コマ撮るかの設定。
フレームレートを高くするメリットがこちら。
- 映像の動きが滑らかになる
- 動画編集がしやすい
- スローモーションにできる
- 静止画切り出しでベストショットを狙える
もちろんデメリットもあります。
- 解像度によって使えないFPSがある
- データ容量が増える
- 撮影する映像が暗くなる
良い面もあれば悪い面もあり、撮影シーンによって使い分けるのが大切。
詳しくは▼GoProのフレームレート(FPS)設定の記事をどうぞ。
FOV(視野角)の設定
これは動画の撮影範囲のことで、SuperViewと広角、リニア、狭角の4つから設定できます。
ちなみに僕は広角での撮影がメインで、GoProらしい映像になるのがとても大好き。
FOVについて詳しくは▼GoProのFOV(視野角)について|焦点距離とピントの特徴を覚えようの記事に書いています。
手ブレ補正の設定
手ブレ補正は撮影時の手ブレを抑えられますが、設定には2つの制限があります。
- 広角の映像が5%切り取られる
- 機能をオンにできる解像度が限られている
FOV(視野角)を『広角』に設定して撮影すると映像が5%ほどクロップされるので、少しズームしたような映像になります。
これを知らないと「あれ?いつもと映像の感じが違うな」と不思議に思うことがあるので注意しましょう。
また手ブレ補正が使える解像度とFOV(視野角)の組み合わせは限られ、各モデルによって変わってきます。
GoProのProtuneモード
ここからはProtuneモードについて説明します。
まずProtuneモードとはその名の通り、プロ向けレベルの細かい動画の設定ができる機能のこと。
Protuneでは以下の設定項目があります。
カラー(映像の色合い)
HERO10からは『フラット』と『ナチュラル』、『鮮明』の3種類から選べます。
- フラット → 白っぽい映像になり編集で色がいじりやすい
- ナチュラル → 実際の色に近いカラー
- 鮮明 → 色をより鮮やかに映し出す
僕はナチュラルがお気に入りで、基本はこの設定。花を鮮やかに映したいときは『鮮明』を選んでいます。
ホワイトバランス
ビデオの全体的な色調を調整できます。
- オート
- 3000K(白熱灯、日の出/日没など暖色系の光環境で使用)
- 5500K(昼光色蛍光灯、平均的昼光などのやや寒色系の光環境で使用)
- 6500K(曇りなど寒色系の光環境で使用)
- CAM RAW(補正なし)
使い分けがこちら。
- 低い数字(3000K)→映像が青みがかって冷たい印象
- 高い数字(6500K)→映像がオレンジっぽく暖かな印象
このように映像の目的に合わせてホワイトバランスを調整するのが、上手な使い方になります。
例えばクールなイメージにしたいのであれば、ホワイトバランスは低めにして少し青みをかけた方が、格好良く仕上がりやすいといった感じ。
ISO
これは周囲の光を増幅させて画面を明るくするものです。
EV修正との違いは「そもそも周りが暗いかどうか」なので、夜間など周りの光が弱いときにはこのISOを使って画面の明るさを調整しましょう。
注意点としては、ISOを高くするとノイズが増えることです。
ノイズとはザラザラしたような感じのこと。
これがあると写真としては少し見にくい感じになってしまうので、できるだけ出ないようにしたいところ。
機械的に光を増幅させるので、光を強くするほどノイズが増えて画面が荒くなります。なのでノイズとのバランスを見ながら明るさを設定しましょう。
HERO6からは最小値と最大値をそれぞれ設定することができ、範囲内で自動的に値を調整してくれます。
例えばディズニーシーのマーメイドラグーンに入ると、ISOをいじらないと暗くて映せませんでした。
でも今は自動で調整してくれるので、ノイズは出ますが明るく撮影してくれます。
シャッタースピード
シャッタースピードとは静止画撮影のシャッターを切るスピードのこと。速くしたり遅くしたりすると、こんな違いが出てきます。
例えばスポーツの一瞬を撮影するなら速くしますし、動きを滑らかに見せたいなら遅くするといった使い分けをします。
シャッタースピードに関しては基本的に自動でOK。表現を変えたい時に調整するとおもしろいです。
▼GoProのナイトラプスの使い方の記事でも活用しているので、合わせて読んでみてください。
EV修正
これはシャッタースピードや絞りから決まる、映像の明るさを調整する機能のこと。
- プラス→明るくなりほんわりした感じ
- マイナス→暗くなりムーディーな感じ
撮影時にタッチディスプレイに映像が表示されるので、その時の映像の明るさで判断して調整すればOK。
画面が暗いならEV修正をプラスに、明るすぎるならマイナスに調整して好みの明るさにしましょう。
シャープ(画質)
映像の輪郭を強調する度合いを調整でき、高、中間、低の3段階から選べます。
シャープネスが低い→細部の輪郭が少しぼやけ、柔らかい印象の映像
シャープネスが高い→細部の輪郭が強調され、強い印象の映像
撮りたい動画の印象によって変えますが、高だとチカチカとした映像になりやすいので僕は中間で撮影することが多いです。
後から編集をするなら『低』が編集しやすいですが、場合によってシャープネスをかける作業(シャープニング)が必要に。
そういった作業を減らしたい場合は、最初から中間や高で撮影するのもありです。
オーディオ
オーディオのRAWデータを作成するかどうか、またどの程度のデータを作成するかを選べます。以下の4つから選択可能。
- 高:フルオーディオ処理を適用
- 中間:手動音声コントロールの設定(風やステレオ)に基づいて処理を適用
- 低:最小限の処理を適用
- オフ
映像には音声が自動で入ってきますが、RAWオーディオトラックが別で作成されるのでオーディオ編集がしやすくなります。具体的にはノイズの処理をしたり、音声自体のボリュームを調整したりなどなど。
毎回音声ファイルを利用するわけではないので基本はオフ。オーディオ編集にこだわりたいなら使っていきましょう。
ビットレート
ビットレートとは、動画が1秒間に何ビットのデータで作成されているかというもの。
簡単に言えばビットレートが高いほどデータ量が多いので、キレイな動画になりやすい。
HERO8以降はこのビットレートが100Mbpsまで増えたので、よりキレイな映像が撮影できるようになりました。
ただその分動画の容量は増えるので、MicroSDカードの容量が多いものを使うのがおすすめ。僕はサンディスクの128GBカードを使っています。
GoProでLog撮影をするならカラーを『ナチュラル』に
Logとは色を数値化したもので、あとから映像のカラーグレーディングがしやすくなる撮影方法です。
ただGoProにはLog撮影の設定はなく、カラー設定を『ナチュラル』にするしかありません。
こうしておくと映像が白っぽくなるので、あとからの色味の調整がしやすくなります。
ただ通常のLog撮影とは違い、あくまで見た目を白っぽくしているだけなので、データ量は変わっていないのには要注意。
まとめ|撮影目的に合わせて設定を変える楽しさ
ここまでGoProのおすすめ動画設定と、Protuneでの詳細設定を紹介しました。
様々な設定項目があり、どう設定したらいいか最初はわかりづらいです。僕も使い始めの頃は「設定項目が多すぎる!」と驚きました。
この記事では僕の設定を紹介しましたが、『これが正解』というものではありません。
その時々によって設定を変え、様々な動画を撮影するのがGoProのおもしろいところ。
設定を変えて撮影してみると、思いもよらない動画が撮れることも。ぜひ設定いじりを楽しみつつ、GoProを使い倒してください。