どうも、GoPro大好きナシタカです。
GoPro HERO6 Blackを愛用している僕が、使用感を交えてガッツリとレビューしています。
GoPro HERO6 Black(CHDHX-601-FW)のスペック
GoPro HERO6 Blackは、2017年に登場したモデルになります。
スペックがこちら。
モデル | ビデオ解像度 | 手ぶれ補正 | 写真 | タイムラプス | スローモーション | Protune | 防水性能 | GPS | バッテリー交換 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HERO6 Black | 4K60fps | ○ | 1200万画素 | ○ | 最大8倍 (1080p240fps) |
○ | 10m | ○ | ○ |
あらゆる面で性能が上がり、着実な進化を遂げています。
GoPro HERO6 Blackのセット内容と外観
GoPro HERO6 Blackのセット内容がこちらです。
- 本体とフレーム(装着された状態で入っています)
- バッテリー1個
- USB-TypeCケーブル
- マウント2種類
- 取扱い説明書やステッカー
HERO5 Blackの時と全く同じで、最初に届いた段階で本体にフレームが装着された状態になって入っています。
GoPro HERO5 Blackから10m防水機能が付いているので、ハウジングケースがなくてもこのまま水中で使用することができます。
またケーブルや接着製マウントも一緒に入っていますが、自撮り棒やゴリラポッドでのネジ装着を利用する場合は別売のマウントを購入する必要があります。
ボディに関してはHERO5 Blackと全く一緒。こちらが並べて撮った写真です。
ちなみに左がHERO6 Blackで、右がHERO5 Blackになります。
見た目の変更点はほとんどなく、レンズ近くのロゴだけがHERO5からHERO6に変わっているだけ。
HERO5 Blackのアクセサリーはそのまま使えるので、買い替える必要がないのはありがたいです。
GoPro HERO6 Blackの使い方
本体に2インチタッチディスプレイがつき、タッチ操作で撮影設定ができます。
このように撮影画面が表示され、どのような映像になっているかも簡単に確認可能。
また画角やビデオの種類、画面の明るさなどもこちらから簡単操作で切り替えられるので、様々な映像設定がスムーズにできます。
タッチの感度はHERO5 Blackに比べてかなり快適で反応も良い感じ。ただスマホの動作と比べるとかなりモッサリした印象があります。
上部の赤い丸がついたシャッターボタンで、録画と録画停止ができます。
特に『クイックキャプチャー』がめちゃくちゃ便利。
電源オフからシャッターボタンを押すだけで撮影を開始、もう一度ボタンを押すと自動で電源が切れる機能。
常に起動しておく必要がない&バッテリーの節約にもなり、普段からかなり重宝しています。
他の機能の使い方はこちら。
撮影設定
HERO6 Blackの魅力は4K/60fpsに対応したこと。高画質で動きの速い撮影にも対応し、さらに動画の撮影が快適に。
さらに1080pで240fpsに対応したことで、高画質のスーパースローモーションを撮影できます。
僕が撮影したのが電車の車窓から見える風景。まずは60fpsでスローの部分を1/4の速度にしてみました。
そしてこっちは30fpsで1/8の速度にしてあります。
スローにしても高フレームレートで滑らかに動くので、もっと動きの早いものを撮影したらとてもおもしろそうです。
画角設定
全体を見ると各解像度でのFPSの対応が進化しており、各解像度と対応FPS、対応視野角(FOV)の一覧でまとめました。
解像度 | 対応FPS | 画角 |
---|---|---|
4K | 60,50 | 広角 |
30,25,24 | スーパービュー 広角 | |
4K (4:3) | 30,25,24 | 広角 |
2.7K | 120,100 | 広角 |
60,50,30,25,24 | スーパービュー 広角 魚眼無効 | |
2.7K(4:3) | 60,50,30,25,24 | 広角 魚眼無効 |
1440p | 60,50,30,25,24 | 広角 魚眼無効 |
1080p | 240,200 | 広角 |
120,100,60,50,30,25,24 | スーパービュー 広角 魚眼無効 | |
720p | 60,50 | 魚眼無効 |
4Kを広角で撮影できるので、雄大な景色も鮮やかな映像で残せるのは最高です。
写真設定
静止画で1200万画素という高解像度で写真撮影ができます。
動画のイメージが強いですが、写真に関してもかなり綺麗に撮れるのでまさに最強。
また低光量性能が強くなったため暗いところでの撮影も進化しました。実際に撮影したのがこちら。
動画ではHERO6 Blackの方が全体的に明るくなり、さらに空の色などは実際に近い表現になっていて驚きました。
光源がないところはさすがに真っ暗ですが、街灯の近くであれば思ったよりも撮影できています。
そしてナイトフォトモードで撮影した写真がこちら。上がHERO6 Black、下がHERO5 Blackで撮影しました。
設定はどちらも自動で撮りましたが、静止画はかなりの差がありますね。
HERO6 Blackは写真の色味が強く出ていますが、明るく撮影できています。
撮影場所がこの街灯しか光源が無かったのですが、それでもこれだけ撮れているのは驚きました。
思ったよりも頑張ってくれてる!
さらに『魚眼無効』で撮影すると、広角の歪みを低減して撮影ができます。
実際に撮影してみたのがこちら。広角で撮影すると直線が歪んで撮影されている状態。
こちらがリニアビューで撮影した写真。歪んでいた直線がまっすぐになっています。
広角に比べると撮影範囲は狭いですが、いろいろな画角で撮影の幅が広がります。
またRAW形式での写真撮影ができ、RAW現像で写真の編集の自由度が上がるのもポイント。
RAWを利用しない人はHDR(ハイダイナミックレンジ)写真モードを利用でき、明暗差が激しい場所でも高画質な写真がしっかりと撮影できます。
とにかくカンタンにキレイな写真が撮れるわけですね!
ちなみにRAWを利用するとHDRの機能は使えなくなり、HDRを利用するとRAWは使えなくなります。
また画角が「広角」以外だとRAWはサポートされていないため、「リニア」ではRAWを使うことはできません。
ボイスコントロール
HERO6 Blackは音声コントロールに対応し、ボタン操作でなく声で撮影の開始や停止などのコントロールができます。
特にアクティビティ中など直接操作ができない場面でも、声で操作すれば思い通りのタイミングで撮影が可能。
こちらがマニュアルで紹介されている操作の一覧になります。
アクションコマンド | 説明 |
---|---|
GoPro 電源オン | カメラの電源をオンにします |
GoPro ビデオスタート | ビデオ撮影を開始する |
GoPro ハイライト | 撮影中にHiLightタグを追加する |
GoPro ビデオストップ | ビデオ撮影を停止 |
GoPro 写真 | シングル撮影 |
GoPro バースト | 連写を撮影 |
GoPro タイムラプススタート | タイムラプス(コマ撮り)の撮影を開始する |
GoPro タイムラプスストップ | タイムラプス(コマ撮り)の撮影を停止する |
GoPro 電源オフ | カメラの電源をオフにします |
GoPro ストーリー作成 | (場所と日付に基づいた)最近のセッションのビデオと写真を携帯電話に移動してQuickStoryを作成 |
モードコマンド | 説明 |
GoPro ビデオモード | カメラのモードをビデオに変更(ビデオを撮影しない) |
GoPro 写真モード | カメラのモードを写真に変更(写真の撮影なし) |
GoPro バーストモード | カメラのモードを連写に変更(連写の撮影なし) |
GoPro タイムラプスモード | カメラのモードをタイムラプス(コマ撮り)に変更(タイムラプス(コマ撮り)写真の撮影なし) |
ちなみにこのボイスコントロールは、特定のモードになっている必要はありません。
例えばビデオモードでも「GoPro 写真」と言えば、写真を撮影できるというわけ。
さらに『Wake on Voice』機能が搭載され、音声コントロールからHERO6 Blackを起動できるようになりました。
特にアクティビティなど、手が離せない場合やボタンの操作がしにくい場合に重宝する機能ですね。
ただ注意点が一つあり、このWake on Voice機能は電源オフしてから8時間まで有効というところ。
8時間を超えると待機時間が終わり、ボイスコントロールに反応しなくなります。
なので時間が空いてから使うときは、ボイスコントロールでの電源オンが使えない可能性があることだけ注意しましょう。
10m防水
ハウジングなしで10mの防水機能が付いているので、そのまま水中で利用できます。
さらにマイクが3箇所となり、クリアな音を自動で拾ってくれる最高の進化を遂げています。
ちなみに純正のハウジングを装着すると60mまでの防水機能となっており、サードパーティ製のハウジングでも40mまでの防水機能にパワーアップします。
ステレオ録音/風切り音低減
HERO6 Blackは、ステレオでの音声録音が可能になっています。
マニュアルオーディオコントロールから『ステレオのみ』と『風のみ』、『切り』から選べます。
ちなみにマイクが3箇所ついており、本体の左と上、右にそれぞれついています。
上と右でステレオ録音をし、左マイクが風切り音の低減に利用される構成になっています。
僕は基本的には手持ち撮影ですが、風切り音が気になったことはほとんどありません。
電子式手ブレ補正
手ブレ補正が更に進化しています。HERO5 Blackと比較した動画がこちら。
こうしてみるとHERO6 Blackの方が細かいブレが抑えられており、動画全体の動きが滑らかな印象。
特に意識しなくてもこの揺れで収まるのであれば、撮影時の動きをより注意していればさらに手ブレを抑えられそうです。
ただ完全に手ブレが抑えられるわけではないので、安定した映像にしたい場合はジンバルは必須。
GPS
HERO6 BlackにもGPSが搭載され、写真やビデオが撮影された場所を自動で取得してくれます。
さらにGPSをオンにしておくと、後からQuikアプリやQuick for Desktopでの編集時に『Gauges(ゲージ)』を利用できます。
GoPro HERO6 BlackをHERO5 Blackと比較
GoPro HERO6 BlackをHERO5 Blackと比較したのが、こちらの表になります。
モデル | ビデオ解像度 | 手ぶれ補正 | 写真 | タイムラプス | スローモーション | Protune | 防水性能 | GPS | バッテリー交換 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GoPro HERO6 Black | 4K60fps | ◎ | 1200万画素 | ○ | 最大8倍 (1080p240fps) |
○ | 10m | ○ | ○ |
GoPro HERO5 Black | 4K30fps | ○ | 1200万画素 | ○ | 最大4倍 (1080p120fps) |
○ | 10m | ○ | ○ |
スペックを見ると、ビデオ性能は2倍に進化していますね。
これ以外で注目したいのが、こちらの3つです。
新しいG1チップで処理性能アップ
HERO6 Blackは、独自に開発された新しいG1チップが搭載されています。
これによってHERO5と比較すると処理性能が2倍にアップしたとのこと。
実際に本体のタッチディスプレイ操作が、ヌルヌルと動いてくれる感じで操作しやすい。
またHERO5 Blackと同時に撮影して気づいたのですが、クイックキャプチャーで撮影を開始すると立ち上がるまでのスピードがアップしています。
HERO6 Blackのほうが、早いときには2秒先に立ち上がって撮影を開始。
立ち上がりが早いおかげで撮影のチャンスを逃しにくく、使いやすさが格段に向上しています。
さらに、電源オフからオンした時の立ち上がりも早くなっています。
立ち上がりの差は微妙にHERO6 Blackの方が早いですが、電源オフのスピードが圧倒的に早くなっています。
こうした基本的動作のスピードが上がっており、HERO6 Blackの処理速度が2倍なのも納得です。
色味がさらに鮮やかに
HERO6 BlackはHERO5 Blackに比べて動画の色味がかなり鮮やかに進化しています。
動画設定は同じでProtuneでのGoProカラーで撮影を行い、編集では一切色補正や露出補正を行っていません。
しかしHERO5 Blackで撮影した動画と比べても色味がかなり鮮やか。できるだけカラフルなところで撮影しましたが、その違いは一目瞭然。
これだけ色味が鮮やかだと、純粋にGoProでの撮影が楽しくなります。鮮やかなのでディスプレイに映る映像を見ていても楽しい。
タッチズーム
HERO6 Blackからタッチズームという、GoPro初のズーム機能を搭載しました。
川沿いから撮影した夕暮れと小さいですがスカイツリーが映っています。このスカイツリーがはっきりとわかるようにズームで撮影したのがこちらです。
立ち位置は全く同じで撮影していますが、僕の想像以上にはズームできているなという印象。画質については単純にアップにして写している状態なので、通常に比べると低い状態です。
ちなみにズーム機能は解像度によっては利用できなくて、動画の4Kでは使用できません。
GoPro HERO6 Blackのバッテリー
バッテリーは4Kでの撮影時、連続撮影は1時間程度と考えましょう。
GoProは高画質で高フレームレートの動画を撮影すると、バッテリーの消費が激しくなります。
バッテリーを節約するなら1080pでの撮影がおすすめ!
またHERO6 Blackから4K/60fpsに対応し高画質の動画が撮影できますが、高解像度の動画はそれだけバッテリーの消費も早くなります。
実際に僕が4K/60fpsで長回しして撮影してみましたが、45分程でバッテリーが100%→10%ぐらいまで低下しました。
長めに撮影にはモバイルバッテリーや予備バッテリーを用意しておくと、4K/60fpsでの撮影も気兼ねなく行えます。
僕は旅行に予備バッテリー2つをチャージャーに入れておき、さらにモバイルバッテリーを持ち歩いています。
GoPro HERO6 Blackレビューまとめ
今までにHERO6 Blackの機能についてまとめてきましたが、では実際に使い心地がどのように変わったかをまとめます。
- タッチパネルの操作がさらに快適に
- クイックキャプチャーの立ち上がりが早くて撮影チャンスを逃さない
- 手振れ補正と色味の進化で撮影が楽に、さらに楽しくなった
- ボイスコントロールがかなり使えて便利
- 夜の撮影がしやすくなって楽しくなった
- HERO5 Blackのアクセサリーがそのまま使えて便利
HERO6 Blackを購入する前はHERO5 Blackと見た目も変わらず、「ただ機能が進化しただけでしょ?」と思っていましたが、それは大きな間違いでした。
GoPro初の4K/60fpsを実現したスペックはさすがで、名機とも言えるモデルです。